巨人・坂本勇人の「永久欠番」問題が勃発しそうだ。坂本は12月9日、都内の球団事務所で来季の契約更改交渉に臨み、今季年俸5億円から大幅ダウンの単年3億円でサインした。プロ19年目の今季は打撃不振で二度のファーム落ち。レギュラーに定着した2年目以降ではキャリアワーストとなる出場62試合、打率2割8厘、3本塁打、22打点の成績だった。
後半はもっぱら代打での出場が多く、急速な衰えが指摘されるようになった。
「レギュラーとしてもう一度、長い時間、グラウンドに立てるように」
本人はそう話すが、来シーズンを37歳で迎えることを考えれば、引退の二文字がチラついてくる。
仮に引退となった場合、切り離せないのがソフトバンク王貞治会長や長嶋茂雄氏らの背番号が認定されている「永久欠番」問題だ。スポーツ紙遊軍記者が事情を明かす。
「坂本の通算2447安打は、生え抜きとしてはONに迫る数字。しかも長年、難しいポジションであるショートを守り、選手会長としてチームを支えてきた。端正なマスクで、ファンの人気は高い。グラウンドでの数字と貢献度を見れば、十分に資格はあると思います」
ところが簡単にはいかない事情があった。遊軍記者が続ける。
「まぁ、坂本の場合は酒絡み、女絡みの恥ずかしい下半身トラブルが多数ありますからね。『巨人軍は紳士たれ』の球団がどう判断するか、ですね」
素行面の問題が「永久欠番」を阻む可能性はあるが、実は別の要素もあると、球団関係者は指摘するのだ。
「ゴジラ松井秀喜なんですよ。巨人からヤンキースに移籍しましたが、日米の実績は坂本以上。人気もさることながら、長嶋さんとともに国民栄誉賞に輝いた人物ですからね。その背番号55は永久欠番になっていない。55を差し置いて6を永久欠番にすれば、うるさ方のOBたちが黙っていないでしょうね」
雑音をシャットアウトするには、王会長の持つ生え抜き最多安打の2786安打を抜くのが「ノルマ」となるが、残りは340本。かつての坂本なら2シーズンもあればクリアできる数字だが、代打稼業では難しい。巨人歴代最高のショートと呼ばれた男の「最後の挑戦」は、イバラの道だ。
(阿部勝彦)

