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キャデラックF1代表、初テストでドライブしたペレスの熱意に感心「彼の走りは本当に励みになった」

キャデラックF1代表、初テストでドライブしたペレスの熱意に感心「彼の走りは本当に励みになった」

キャデラックF1のグレアム・ロードン代表は、セルジオ・ペレスがドライブした初テストに勇気づけられており、ベテランのペレスが正しい姿勢でF1復帰に向かっていると語った。

 先日のアブダビGPでF1の2025年シーズンが終了。早速ポストシーズンテストが行なわれ、2026年シーズンに向けて各チームが本格的に動き出した。

 一方、2026年に新規参戦するキャデラックは11月にイモラで、フェラーリの旧型マシン(2023年のSF-23)をペレスにドライブさせた。キャデラックはデビューシーズンに向けてトラックサイドクルーをトレーニングし準備を整えることを目指しており、フェラーリからマシンを借りてTPC(旧車テスト)を行なったのだ。キャデラックはゼネラルモーターズがパワーユニット(PU)のサプライヤーとして参入する2028年まで、フェラーリのPUを使用することとなっている。

 ペレスは塗装されていないSF-23に乗り、2日間で183周走行。35歳のペレスにとっては、レッドブルでの最後のレースとなった2024年アブダビGP以来のF1ドライブとなった。

 イモラでのテストはキャデラックのメカニックやトラックサイドエンジニアにとって2026年に向けて準備する絶好の機会であったが、ペレスにとっては過去の苦難を払いのけるチャンスでもあった。

 ペレスの印象について聞かれたロードンは、「チェコ(ペレス)には真の熱意が感じられた」と、motorsport.comに語った。

「彼は本物のレーシングドライバーだが、しばらくマシンから離れていたので、マシンに乗っている姿を見られて本当に良かった」

「彼の身体能力がどうなるのか興味があった。というのも、こういう車を運転する時、特に首は車内で実際に何が起こるか、備えるのが非常に難しい部位だからだ。そして彼は、その状況にも驚くほどうまく対応した。本当に励みになった。彼が走っている姿を見るのは本当に嬉しい」

 キャデラックがこの2日間のテストで得たものについて、ロードンは次のように述べた。

「フェラーリにはF1マシンを貸し出してくれたことにとても感謝している。すべてを可能な限りリアルに再現したかったんだ。そして、メカニックには、ブランケットの手順、スタート手順、Q1からQ2への素早い切り替えなど、様々なことを経験させられた。それを実現するには、F1マシンを使うしかない」

「チェコにとっても、自分のマシンのクルーを務めることになる人たちと仕事に慣れる上で役に立った。ある日は90周、別の日は93周を走ったので、十分な走行距離だった。しかし、そのほとんどはコースに出たり入ったり、マシンがコースに入ろうとする様子をシミュレートしたり、ERS(エネルギー回生)システムに警報が鳴ったらどうなるかをシミュレートしたりすることだった」

「メカニックたちはそれぞれ異なるチームから来ているので、PUやERS緊急時の手順など、それぞれ異なる経験を持っている。だからこのテストは非常に有益だった。やり遂げることができて本当に嬉しい」

 ロードンは今シーズンの最終戦アブダビGPでメルセデスのリザーブドライバーとしての責務を終えた後チームに合流した、もうひとりのレースドライバーであるバルテリ・ボッタスについて、次のように語った。

「アブダビの後、彼と会うことになる」

「待ちきれないよ。彼は一緒に仕事をする上で素晴らしい人だ。繰り返しになるが、彼は非常に熱心だ。メルセデスは本当に協力的で、助けてくれた」

「チェコとバルテリは、まだF1に貢献できるものがたくさんあると思う。もし彼らがF1から完全に離れていたら、それはF1にとって大きな損失だっただろう。だから、彼らがチームに残ってくれて本当に嬉しい」

「ふたりとも非常に速く、ふたり合わせて16回のグランプリ優勝と106回の表彰台獲得を誇る。彼らの豊富な経験こそが、これからの課題をクリアするために必要なのだ」

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