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今週行なわれるFIA会長選挙、場合によっては結果が無効に!? 対立候補が現行制度の不備を訴え提訴……今後審理入りへ

今週行なわれるFIA会長選挙、場合によっては結果が無効に!? 対立候補が現行制度の不備を訴え提訴……今後審理入りへ

FIAの現会長であるモハメド・ベン・スレイエムは、今週行なわれる予定の会長選挙で、無投票で再選を果たす見込みだ。しかしこの選挙方法について、他の候補者が異議を訴え、パリの裁判所に訴訟を申し立てている。そのため、会長選挙は予定通り行なわれるものの、その結果は後に無効となる可能性がある。

 現在のFIA会長選挙の制度では、立候補する候補者は、世界6地域から7人の副会長チームを編成することが義務付けられている。しかし南米出身者で副会長の資格を持つ人物はひとりしかいない。このファビアナ・エクレストンはベン・スレイエム会長を支持しており、彼以外の候補者は立候補を取り下げるしかなかった。

 しかし対抗馬のうちローラ・ヴィラール候補は10月、ベン・スレイエム現会長しか立候補できない現在の制度に異議を表明。FIAを相手取ってパリの司法裁判所に提訴した。

 11月上旬には最初の公聴会が行なわれ、今週水曜日には本格的な裁判を行なう必要があるとの判断を下した。そのため今後は、本格的な審理に入っていくこととなる。

 ヴィラール候補とその弁護を行なうロビン・ビンサード弁護士は、プレスリリースで、「対立候補の立候補が不可能であること、南米地域で的確な候補者がひとりしかいないという前例のない状況、指名委員会の透明性とその方法、そして選挙手続きがFIAが提唱する統治、民主主義、そして清廉潔白の原則に準拠していない」と非難したと説明した。

 ただこの裁判が開始されるのは2026年の2月16日だが、会長選挙は12月12日にウズベキスタンのタシケントで行なわれることになっている。つまり選挙結果が出た後に裁判が行なわれることになるのだ。

 裁判の結果、現行制度の違法性が認められた場合には、選挙結果が無効となる可能性がある。

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