
ファジアーノ岡山を一文字で表わすと? 金山隼樹は少し考えて答えた。チャレンジし続けるクラブコミュニケーターの活躍に期待だ
ファジアーノ岡山が大事にしてきたもの。それをピッチ上で体現し続ける役割を担ってきた金山隼樹は、これからクラブコミュニケーターとして発信する側に回ってファジアーノの魅力をたくさんの人々に伝える橋渡し役を務めていく。
12月10日、今年を持ってプロサッカー選手を引退する金山がクラブハウスで引退会見を行なった。
「サッカー選手の時の思いは、セレモニーも含めてたくさんお話させてもらったので、ここではこれからの話をしたいと思います。来年からは会社の方に入ることになりました。指導者を含め現場のサポートをしたいとも考えてはいたんですけど、会社に入ってちょっと違う立場からチームをサポートしたいなという思いがあったので、そういうふうになりました。
クラブコミュニケーターという役職をいただいて、チーム、クラブの魅力をメディアであったりSNSであったり、様々な場でもっと皆さんに知ってもらえるように。そういった存在になっていけたらと思っています」
指導者になる道も頭にあった。しかし、ファジアーノを支えてくれる企業の方々と出会っていくなかで、自分をさらに成長させてくれる次のキャリアが見えてきたという。
「今までたくさんの経営者の方たちと出会って話をさせてもらい、その人たちから凄い力をもらったし、サッカーをする原動力にもなってきた。そういった凄い経営者の方たちと会ってきて、なんでこんなに力強いパワーがあるんだろうと思ったし、自分自身もそういったパワーが欲しいなと思ったんです。
サッカー以外のところにチャレンジした方が自分を成長させる原動力になると思ったし、そうやって成長して選手たちに還元していきたい。たぶん、これから指導者になる選手は多いと思うけど、なかなか経営側で活躍する選手は多くないと思うし、自分がそっち側に行って選手の思いを言語化したり、経営のことを学ぶことで、もっとファジアーノの力になれると思ったんです」
複数の選択肢があれば、難しい方をチャレンジして自分の成長を求めていく。それが金山の人生観だ。大学を卒業する時にJクラブからオファーはなかった。それでもプロになれるわずかな可能性にかけて行動を起こし、自分の足でクラブを回って練習参加して、当時JFLだった長崎との契約を勝ち取った。
そうして歩み出したプロサッカー選手のキャリアも、守ろうとしたことはない。8年前に札幌から岡山へ移籍する際も、充実していた札幌を出た方が成長できると思ったからだった。
そして、満ち溢れんばかりのバイタリティでチャレンジを続ける金山とファジアーノ岡山というクラブはマッチした。
ファジアーノ岡山を一文字で表わすと、どんな字でしょうか? そう問われた金山は、少し考えて『挑』と言った。
「ファジアーノってみんながチャレンジして、みんなで挑んでいくクラブだと思う。チャレンジし続ける姿勢がファジアーノの良さだと思うんで、『挑』という字ですかね」
このクラブとともにこれからも歩み続けることが、金山にとってはチャレンジし続けることになるんだろうし、クラブコミュニケーターという役職はぴったりだ。
サッカーとはどんなものか? という問いに、「自分はサッカーを通して人と出会ってきたし、人に助けられてきた。自分がサッカーを通してやってきたことも、人と一緒に何かをすることや人に感謝することかなと思う」という金山ほど適した人物もいないかもしれない。
今シーズンに初めてJ1の舞台に立ったファジアーノは、岡山の街の人々を熱狂させる戦いを見せてきた。一気に世間の耳目が集まっている今は、クラブがホップ・ステップ・ジャンプと発展していく絶好のチャンス。大事な時期にクラブコミュニケーターに就任することになった金山には、これまで同様の活躍を期待していきたい。
取材・文●寺田弘幸
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