藝大生なら“色のない世界”でもカッコ良い絵を描けるのか……? 予想外な展開を迎える検証動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で11万回以上再生され、6100件を超える高評価を獲得しています。
投稿したのは、東京藝術大学にゆかりのあるメンバーたちが、「芸術をもっと身近に」をコンセプトに、さまざまなコンテンツを発信しているYouTubeチャンネル「アートゥーン! /Artoone!」。以前には、白色だけを使って絵を描く企画が話題となりました。
今回は、東京藝術大学大学院生でデザイン専攻の林さんと小松﨑さんの2人が、ナトリウムランプに照らされた空間での描画に挑戦。このランプはナトリウム蒸気中に放電することで発光し、道路やトンネルでよく使われています。物のコントラストがハッキリし識別はしやすくなりますが、色の識別は困難に。2人がいる部屋も真っ黄色です。
黄色い光に照らされたリンゴやナス、ピーマンは全部“グレー”に見える状態。絵の具の色も分かりません。なお、文字で判別できないように、チューブに記された名前はマスキングテープで隠してあります。
小松﨑さんはピーマン、林さんはナスをチョイス。普段とは異なる見え方に苦戦しながらも、体勢を変えてみたり、輪切りにして明度の差を出したりして、モチーフ本来の姿を捉えようとします。
ピーマンなら緑、ナスなら紫、そして林さんが途中で追加したリンゴなら赤と各モチーフの象徴的な色は知っていますが、その「色」がどのチューブに入ってるのか、真っ黄色の世界では分かりません。パレットにさまざまな“グレー”を出し、よく観察して自分が思い描く色に調整していきます。
頼れるのは色の明度のみ。それ以外の情報は不明なため、白と思って使っている色が違う色だった、ということも当然起こります。1種類の「明るい色」を作るのも一苦労です。
制限時間いっぱいまで描いたモチーフの絵を、まずは黄色い世界で確認。下書きの段階で形状や陰影を正確に捉えているため、白黒のデッサンとしては見応えあるものになりました。
次は色使いをチェック。通常の照明に切り替えると、小松﨑さんは「赤いピーマン」、林さんは「上が黒っぽくて下が紫なナス」「黄色いリンゴ」を描いていたことが判明しました。ピーマンがパプリカになった!
着彩作業が予期せぬ方向へ進み、通常の環境では生まれない表現に2人は大興奮。「色使いが予期せぬ方向に行って面白い」「え~すごい!全然違う!」と満足そうにリアクションしています。2人は今回の結果について「失敗じゃない」「普段より成功まである」と締めくくりました。
制限を加えた状態で絵を仕上げていく光景には、「色の無くし方が面白すぎる」「正しい色で描かれた絵より滅茶苦茶刺さります!」「やば!天才すぎる!」「色が分からないはずなのに、突拍子もない塗り方はされてなくてほんとにすごい!」「作品としては大成功。ナトリウムランプで描いた展覧会とか観に行きたいもん」などの感想が寄せられています。
YouTubeチャンネル「アートゥーン! /Artoone!」では他にも野菜を絵の具として用いたり、全100色の色鉛筆を全部使うまで絵を描いたりといったユニークな企画も公開中。サブチャンネル「らりこっぱい【アートゥーン ! サブ】」ではメンバーの緩い日常を発信中です。情報やショート動画はX(Twitter/@ArtooneCH)やTikTok(@artoone_ch)でも発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「アートゥーン! /Artoone!」

