データで見ても味の感じ方が違うことが明らかに!
まずは出力されたデータの中から、塩味、酸味、旨味、苦味、甘味のデータを五角形のレーダーチャートにしたグラフから見てみましょう。
缶、ビン、ペットボトル、ソーダマシンのレーダーチャートを並べてみると、その形はほぼ同一。どれも中身はコカ・コーラであることに違いはないので、味の傾向に大きな違いがないというのは当然の結果ともいえるでしょう。
ところが……!
それぞれの甘味のデータを詳しく比較してみると違いが顕著に出ていました。
いずれもほかのジュースやスイーツと比べても甘味が強めな部類といえる数値になっているそうですが、その中でも瓶と缶は甘味のデータが低く、ペットボトルとソーダマシンは甘味が強くなっています。特にソーダマシンの甘味の突出度はかなり大きいですね。
そして酸味のデータにもなかなかの差が生じました。瓶と缶は酸味が強く、ペットボトルとソーダマシンは酸味が弱くなっています。
これらのデータからわかるのは、瓶と缶のコカ・コーラは爽快感が強く感じられるようになっているということ。やっぱり味の感じ方には違いがあったんだ!
同じコカ・コーラでありながら差が生じた原因として考えられるのは、測定時の温度や炭酸の残存量が異なっていた可能性があるそうです。
また、容器の違いによって炭酸の保持力や温度管理が異なることも影響している可能性があります。缶や瓶はペットボトルやソーダマシンよりも液体の温度を低くキープでき、炭酸も抜けにくい特性があります。
これらの要因が、AI味覚センサーで検出される甘味や酸味の数値に違いをもたらしたと考えられます。コカ・コーラの爽快感が美味しく感じられるシチュエーションであれば、缶や瓶のコカ・コーラを飲むのがベストということですね。
また、総合的な味の強さを示す「コク」の数値はソーダマシンのコカ・コーラが最も大きくなっていました。これは氷を抜きにした影響が大きい可能性が高く、氷で薄まることを前提に濃いめに調整されているのかもしれません。
店で注文してすぐ飲むのであれば冷たくて炭酸が強い状態で飲めますし、ソーダマシンで注いだコカ・コーラが最も美味しく感じられることもあるかもしれないですね。
今後もAI味覚解析シリーズにご期待ください!
ガジェット通信では今後もOISSY株式会社にご協力いただき、AI味覚センサー「レオ」でさまざまな食品の解析を試して定期的にレポートを掲載していく予定です。どうぞお楽しみに!
また、AI味覚センサー「レオ」についてはOISSY株式会社までお気軽にお問い合わせください。
OISSY株式会社
https://oissy.jp/[リンク]
撮影:オサダコウジ
執筆者:ノジーマ
