冷静さを求められるクォーターバックで平常心を保つには?
秀太さんと太吾さんのポジションであるクォーターバック(QB)は、攻撃の司令塔。ボールを受け取り、味方選手にパスしたり、ランを指示してチームを前進させる役割です。そのため、いかなる状況に立たされてもつねに冷静に判断する能力も求められます。
心を整えるために大切にしている言葉や行動はありますか?
太吾:
僕はあまり感情を表に出さないタイプで、焦ったりテンパっているところはチームメイトに見せないようにしています。クォーターバックはチームの中心になるポジションなので、焦った顔を見せちゃうと味方も動揺してフワフワしてしまうので。
一番心がけているのは、試合前にグータッチをしたり、試合中も常に声をかけて「みんなで一緒にがんばろう」という気持ちを伝えること。いいプレーが出たら一旦集まって「ナイスやで!」とこまめに声をかけるし、味方がミスして落ち込む時間をなくすためにも積極的に声をかけます。声をかけることで、自分自身も落ち着くことができます。
声をかけ合うって大事なんですね。
太吾:
兄も、僕がミスしたときはすぐに「落ち着けよ」と声をかけてくれるので、すごく助かっています。最近になってマインドコントロールができるようになってきて、ミスしても一旦落ち着いて、深呼吸して気持ちをリセットできるようになりました。
頼りになる秀太さんですが、心に留めている言葉や意識している行動はありますか?
秀太:
僕が大切にしている言葉は、小学生のときのチームのスローガンだった「常に挑戦者であれ」です。心の中に「自分が一番強い」というおごりがあると、必ず失敗する。それは、これまで経験してきたことでもあるんです。だから、何かうまくいきすぎているなと感じたら、一旦その言葉を思い出すようにしています。すると「僕はなんで、フットボールを始めたんだったっけな?」と初心にかえることができる。本来の自分に立ち返ることができる大切な言葉です。
仲良し兄弟もさすがにオフは別行動!? 兄はサウナ、弟はダーツへ
プライベートでは2人で出かけたりするんですか?
秀太:
2人だけで遊びに行くことはないですが、チームにはQBが僕ら2人以外に3人いるので、QBパートの5人でごはんを食べに行ったり、ミーティングが終わった後に、誰からともなく「温泉、行きたいわ」となって、5人でスーパー銭湯へ行くことはあります。
太吾:
たしかに、オフの日はお互い違うことをしていることが多いです。兄はサウナが大好きで、よくおすすめを話してくれますが、僕はあんまり行動力がなくて(笑)。
あとは友だちとダーツしたり、オフはできるだけリラックスして過ごしています。
日頃から心がけているルーティンはありますか?
太吾:
朝起きたらまず布団を畳んで、ベッドメイキングだけはするように心がけてます。僕の部屋は、ドアを開けたらすぐにベッドが見えるので、なるべくきれいにしておこうと思って。これだけでも気持ちがちょっとすっきりするんで、習慣にしています。
試合前のルーティンだと、音楽を聴くこと。洋楽が好きで、マニー・ロングの『Made For Me』はよく聴きます。穏やかな曲調なので気持ちが落ち着きます。
秀太さんのルーティンは?
秀太:
朝起きたら、ビタミン系や筋肉系サプリを欠かさず飲むようにしています。あとはジブリが好きなので、朝からジブリ音楽のプレイリストからランダムに流している感じです。とくに手嶌葵さんの『さよならの夏~コクリコ坂から~』が大好きです。

