スーパーフォーミュラの合同テスト兼ルーキードライバーテストにKids com Team KCMGから参加しているカッレ・ロバンペラ。彼は初日午後のセッションを体調不良で欠席したが、2日目も出走しないこととなった。
WRC(世界ラリー選手権)で2度のワールドチャンピオンに輝いたロバンペラは、ラリーからサーキットレースへの本格転向を決断。来季はスーパーフォーミュラにフル参戦することになっている。今回の鈴鹿テストはマイレージを稼ぎ、スーパーフォーミュラの車両に慣れる貴重な機会であった。
しかしロバンペラは初日午前のセッションを終えた後、体調不良を訴えたことで午後セッションの出走をキャンセル。KCMGの土居隆二監督は、多忙なスケジュールの中で来日したロバンペラが「ちょっと疲れちゃったのかな」と話し、2日目以降も無理をさせない意向を示していたが、2日目、3日目共に参加しないことがアナウンスされた。
ロバンペラは初日午前の2時間強のセッションで32周を走行。しかしデータ収集等を中心に、コースティング(アクセルオフによる惰性走行)をしながらの走行となったためフルプッシュはしておらず、ベストタイムはトップと7秒遅れの1分44秒602であった。
ロバンペラはチームのリリースの中で、午前のセッション後に「発作性頭位めまい症によって視界とバランス感覚に影響が出てしまった」として、今週の走行には医師からドクターストップがかかったと明かした。
また彼は次のようにコメントした。
「午前中の空力テスト以外、まとまった走行ができなかったことはとても残念です。初めての走行にもかかわらず不運な出来事ですが、今は回復に専念して次の機会を待つしかありません」

