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サクラクレパスが“AI疑惑ポスター”について謝罪 ネットで賛否「本末転倒」「問題無い」

サクラクレパスが“AI疑惑ポスター”について謝罪 ネットで賛否「本末転倒」「問題無い」

サクラクレパス公式HPサクラクレパス公式HPより)

スペイン・バルセロナで5日〜8日に開催されたアニメ・漫画イベント「Manga Barcelona(マンガ・バルセロナ)」。

会場内に設置された「サクラクレパス」販促ポスターの“デザイン”がネット上で物議を醸す中、9日になって同社は謝罪文を公式HPに掲載した。

■AIが作ったイラスト?

Xで話題を呼んだのは、サクラクレパス社のインクペン「ピグマ ミクロン01」などを紹介する販促ポスター。

ポスター中心には、女性キャラがペンを持つイラストが配置されているが、商品実物のデザインとイラスト上のデザインに違いがあること、さらには左手の指が4本しかないなど描画ミスと思われる部分があり、「イラストはAI生成されたものではないか」という疑念の声が上がっていた。

その投稿は海外だけでなく日本国内でも拡散され、「画材の会社がAIでポスターを作ってるなんて」「『描く』行為から最も離れているモノを広告に…」「本末転倒すぎる」と一部で物議を醸すことに。

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■ポスター制作・発注したのは「グループ会社」

この事態を受けサクラクレパス公式Xアカウントは9日、投稿者たちへ向かって丁寧に返答した上で、公式サイトにて現在の状況を説明。

ネットユーザーの指摘通り、ポスター内イラストには一部誤りがあったと認めた上で、「当該販促物の使用を直ちに停止するよう要請し、該当物の撤去などの対応を速やかに実施いたします」「当該販促物の制作・発注に関与した弊社グループ会社に対して、現在事実確認を行っており、精査の上、必要な措置を講じてまいります」とつづった。

そして「多くの方々にご不快をおかけし、またご不信を招く結果となりましたことを、心よりお詫び申しあげます」と、同社ファンに向けて謝罪した。

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■ネットでは「これからも応援してます」と反響

ネットでは、同社の対応を見て「これからも誰かに絵を描く楽しさを伝え続けてください」「企業として速やかにかつ真摯に説明しようとする姿勢を支持致します」「これからも応援してます」と、評価する声が多く上がる。

一方、AI生成イラストだったのか言及しなかったことについて、「生成AIイラスト自体は別に問題無い、て判断してくれて良かった」「生成AIを使用したこと自体を否定するものではないという判断をしたのは尊重したい」「イラストが手描きか生成AIかどうかなんて、クレーム以外の何ものでもありません」というコメントも散見されている。

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■AIイラストの是非について厳しい声が上がる時代

生成AIがクリエイターの「新しいツール」となって久しい昨今、ネットでは依然として、AIイラストの是非を巡り一部で論争が続いている。今回の件が騒動に発展した一因がそこにあるが、そもそも今回のポスターは誰にも迷惑をかけていないと感じるのは筆者だけだろうか。

同社としては今回の件をスルーすることもできたとも感じる。しかし、迅速に対応し調査を進めている点は評価されて良い。

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■著者プロフィール

キモカメコ佐藤(@peyangtaneda)。1982年東京都生まれ、sirabee編集部記者。

政治・経済系出版社、『1UP情報局』『ねとらぼ』編集部などを経て現職。格闘技やプロ野球のほか、コスプレ、メイド、秋葉原文化を長年取材してきたオタク記者。約30年連続でコミックマーケットにも参加している。

(文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤
配信元: Sirabee

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