年末年始の長期休暇を利用して、国内外を問わず旅行する人は多いだろう。ホテル宿泊費が高騰するこの時期、少しでも安く済ませたい場合の選択肢として「民泊」がある。ところが、とある男性利用者はある民泊予約サイトで「予期せぬ大トラブル」に見舞われたと憤るのだ。
「予約した後、諸事情でいったんキャンセルして、同じ宿を同じ日程で再度予約したんです。そしたらなんと、カード決済が二重に行われていたわけです」
予約をキャンセルして再予約した際に、システム上の処理のタイミングで、二重決済が発生することがあるという。
慌てて宿のオーナーに連絡すると、「返金に応じる」との返答があった。しかし、さらなるトラブルはここからだ。
「当日になって、予約していた部屋が突然、キャンセルされた。まさかの展開で、急いで別のホテルを探すハメになりました」
結局、一度目の予約分は返金されたものの、二度目の予約分はいまだ返金されずにいる。
通常、こうした民泊サービスでは、ホストが当日キャンセルした場合、ゲストは全額返金の対象となり、旅行者保証が適用される。この保証には宿泊代の全額返金だけでなく、場合によっては代替宿泊の手配や追加費用の補償も含まれる。しかしこの男性の場合、オーナーが個人的に返金すると約束しただけではシステム上に反映されず、返金が行われなかったのだ。
「結局、サイトのサポートに連絡し、カード明細など支払い証明を添えて、正式に手続きを進めています」
そう語る男性は、疲れ切った様子だった。
便利なオンライン宿泊サービスには、こうした思わぬ落とし穴が潜んでいる。二重決済や当日キャンセルといったトラブルは、誰にでも起こりうるのだ。予約前には必ず確認を行い、万が一の時に備えてサポート連絡先を控えておくことが防御策といえる。
(旅羽翼)

