「“色”のないぶん、親近感を持ってもらえる」
——決勝に向けて、ネタの方向性は決まってきましたか?
藤本 私らは1本仕上げるのに時間がかかるタイプで、ひとつのネタをずーっと舞台でかけ続けます。そのぶん愛着があるんで、きれいな、納得のいくかたちで出してあげられたらな、と思ってます。
——ちなみにネタ作りはどんなふうに?
藤本 いまのところは各自、題材を持ち寄って。葉ちゃんがボケれそうな、大喜利できそうなやつを選んで持ってきてくれて、それを私がつなぐ、みたいな感じです。
——電気ジュースならではの強みは何でしょう?
藤本 害のない……。
福沢 色のなさ。
藤本 ははは(笑)。同時に言いましたね。そうやな、害のない色のなさ。無害やな(笑)。色がないぶん、親近感は持ってもらえるのかな。本当は、争いたくはないんです。
福沢 本当は、ファイナリストみんなに蝶々(※審査員の投票で表示されるアイコン)が舞い降りたらうれしいです。万博のユスリカのように大量発生して……。
藤本 そうやね~。

ライバルのヤメピは「4人のグループLINEで話す仲」
——言っていたように本当に優しい……。そんな2人が意識している組はいますか?
藤本 身内ネタすぎてアレなんですけど、本当にヤメピはね~。
福沢 そうやね~。
藤本 大阪ですし、葉ちゃんはうかりちゃんと(NSCの)同期で、スイちゃんと私が同期で。しかも、私はスイちゃんと同い年で。もうほとんどドンピシャなんですよ。で、私らよりもコンビ歴が浅い! なので、話題をかっさらわれてしまいました(笑)。
福沢 私らは“西のダークホース”のつもりでいけると思ってたんですけども。
藤本 ヤメピに話題を全部持っていかれてしまって(笑)。私らもコンビ結成1年で決勝進出、けっこうスゴいんですよ!? スゴいことなのに、誰にも見てもらえない。
——そのモヤモヤを、決勝の舞台でぶつけていただいて……。
藤本 いやー、そうなんですよ。「劇場メンバーなんだぞ!」っていうね。関東の方々からしたら「何がや?」っていう話やと思うんですけども。「誰と誰が言い争ってるねん」ですけども。
——ライバル同士、決勝に向けて何か話はしているんですか?
藤本 なにせお互い初めてなんで、4人でグループLINEを作っていまして。『THE W』の情報を共有したりとか、「ネタ時間、どれくらいでいく?」みたいな相談をしたり。
福沢 ブロックが違うんで、一緒にどっちも上がれたら最高です。
