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井岡一翔“大晦日決戦”に賛否噴出──WBA挑戦者決定戦の舞台裏と「5階級制覇の評価」を再検証

井岡一翔“大晦日決戦”に賛否噴出──WBA挑戦者決定戦の舞台裏と「5階級制覇の評価」を再検証

“当日昇格”の可能性と「出来レース」論──制度の曖昧さが議論を呼ぶ

もう一つ議論の火種となっているのが、当日昇格で世界戦に変わる可能性だ。WBAは王座の動き次第で、挑戦者決定戦をそのまま王座決定戦へ格上げするケースがある。

この制度があるため、一部メディアやSNSでは、「大晦日の興行に向けて用意されたシナリオでは?」「井岡を“5階級制覇させる流れ”ができている」といった指摘(あくまで外部の声)も見られる。

もちろん事実は不明で、井岡がリングで実力を証明してきた実績は揺るがない。しかしボクシング界に昔から存在する“ベルトの乱立”や制度の甘さが、今回も議論を招いているのは確かだ。

ただし、こうした憶測がある一方で、井岡の調整ぶりは良好との声もある。コンディションの波もなく、練習内容も充実していると聞こえてくる。“5階級制覇”という重い目標に向けた覚悟は、揺らぐどころかむしろ研ぎ澄まされている印象だ。

 “5階級制覇の価値”をめぐる論争──過小評価か、過大評価か

挑戦者決定戦に対する賛否の背景には、近年の「タイトル価値低下」問題もある。階級の細分化、暫定王座乱立により、「昔ほど世界王座の価値が重くない」と語る識者もいる。

ただし、複数階級制覇の難しさ自体は、今も昔も変わらない。4階級制覇ですら“天才の象徴”。5階級となれば、その領域に到達できる選手は世界中でほんの一握りだ。“価値が下がった”というよりも、時代とともに“評価軸が複雑化した”と言えるだろう。

配信元: 週刊実話WEB

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