昔の関西の小学生は午前中に授業が終わる土曜日に帰宅後、「吉本新喜劇」を見ながら昼ごはんを食べるのが定番だった。それぞれに記憶に残るギャグがあるものだが、12月10日夜、「よしもと新喜劇 人気ギャグランキング 関西人が選んだBEST66」(MBSテレビ)が放送された。数々のギャグを懐かしんだ人は多かっただろう。
関西人1000人にアンケートを実施し、2025年に66周年を迎えた吉本新喜劇で生まれた数あるギャグの中から「好きなギャグ」トップ66のランキングを発表した。ベスト3を紹介すると…。
3位:ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ~(末成映薫)
末成が登場の際にこう言って、共演者がコケる鉄板ギャグ。原型になったのは舞妓さんの言葉遣い「ごめんやしておくれやっしゃ」だという。
2位:今日はこのくらいにしといたろ(池乃めだか)
めだかがケンカで相手にボコボコにされた後、このセリフを吐いて去っていき、周囲がずっこけるネタ。間寛平の「口ほどでもないやつめ」というギャグをヒントに誕生したそうだ。
1位:ごめんください どなたですか? お入りください ありがとう(桑原和男)
おばあさん役の桑原が玄関などにたどり着いて、ひとりで会話するギャグ。舞台に出てくるはずの共演者が出てこなかったので、セリフでつないだのが誕生のきっかけだという。
さらに10位から4位までは、以下の通りだ。
10位:邪魔すんで~ 邪魔すんねやったら帰って(定番)
9位:乳首ドリル(すっちー&吉田裕)
8位:パチパチパンチ(島木譲二)
7位:血ぃ吸うたろかぁ(間寛平)
6位:…じゃあ~りませんか(チャーリー浜)
5位:怖かった~(未知やすえ)
4位:かい~の(間寛平)
懐かしいギャグが多く、ファンの年齢層の厚さを感じるのだ。
ちなみにこの裏番組では「2025 FNS歌謡祭」第2夜が放送されていた。ゴールデンタイムに吉本新喜劇のギャグランキングというのも、関西らしくて面白いじゃあ~りませんか。今日はこのくらいにしといたろ。
(鈴木十朗)

