【女子アナ戦国時代1】
フジテレビの性加害という未曽有の不祥事が発覚した2025年。テレビ界には逆風が吹き荒れ、女子アナたちは好奇の目にさらされた。そのためか、女子アナ業界には世代交代と熾烈な過当競争の波が押し寄せているという。実力、美貌、運、SNS戦略…。テレビ各局の女子アナ事情を総力レポートした。
和久田アナが産休から本格復帰へ
まず、注目すべきはNHKだ。局の顔として長年君臨してきた和久田麻由子アナ(37)と桑子真帆アナ(38)の2大エース。共に30代後半を迎えた今、局内では水面下で次世代エースの座を巡る静かなる争奪戦が繰り広げられている。
和久田アナは第2子の産休から復帰したものの、その舞台は『ニュース7』や『ニュースウオッチ9』といった看板番組ではなく、新たに制作された『未解決事件』。本格復帰への“助走期間”とも取れる変則的な配置に、局内では早くも「来春の改編で再び看板番組に戻るのでは」との観測が飛び交っている。
「和久田が既存の番組に入れば、誰かが玉突きで外れるのは明らか。結果、レギュラー番組のMCを務める女子アナらは皆、リストラされるのではないかと疑心暗鬼になっています。少なくとも、和久田の『未解決事件』への起用は、本格復帰への助走とみるべきです」(NHK関係者)
和久田アナの電撃復帰で割を喰うといわれているのが『ニュース7』のメインキャスターに抜擢された副島萌生アナ(33)だ。大分、名古屋放送局を経て2018年に東京アナウンス室へ異動。『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』などスポーツ番組で実績を積んできた。
「当初はリリーフとして桑子アナの名前が挙がっていた。しかし、先輩を起用しては世代交代どころか“世代後退”。NHK上層部が数多いる女子アナを消去法にかけていった結果、残ったのが豊富なスポーツキャスターの実績を誇る副島アナでした。懸案の視聴率ですが、良くも悪くも現状維持。正直、和久田時代よりも少し数字が落ちた印象は拭えません」(制作関係者)
そんな副島アナだが、一部では別の評判もささやかれている。完璧主義で妥協を許さない性格が仇になっているというのだ。
「スタッフのミスは基本、許さない。もちろん自分にも厳しいが、その分、他人にもかなりのもの。納得がいかないと相手がプロデューサーだろうがディレクターだろうが、とことんやり合う。素の彼女は、見た目と違って相当な負けず嫌いなんです」(同)
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プロ意識の高い「エリカ様」
そんな副島アナに付けられたあだ名が『NHKのエリカ様』。ただし、仕事に対する姿勢の厳しさは、裏を返せばプロ意識の高さの表れとも言える。
「副島アナが『ニュース7』を成功させ、軌道に乗せれば、文字通りNHK看板アナの座を手にすることが可能になる。来年度の紅白司会も見えてきます。バラエティー番組も担当できるようになるわけです」(同)
ツートップの一角を占める桑子アナは、和久田アナが本格復帰しても何ら影響を受けないという。現在は『クローズアップ現代』1本に絞り、かつて華やかだったバラエティー番組への露出を控えている。
「桑子の最優先事項が夫である俳優・小澤征悦との時間です。『ニュース7』をオファーされる前から辞退を伝えていた。『ニュース7』を担当したら昼に出社し、夜も飲みには行けなくなる。有事に備え土日以外は基本、臨戦態勢ですから。桑子は『夫との時間を大事にしたい』とキッパリと断ったそうです」(NHK幹部)
桑子アナはフリー転身も一切考えていないようだ。
そうした中、SNSなどで話題沸騰中なのが菅谷鈴夏アナ。一部ネットなどで急速に人気が上昇しているのだ。山梨県出身の菅谷アナは’20年入局で盛岡放送局を経て、’24年4月に東京アナウンス室へ異動。現在は『ニュースウオッチ9』のレポーターや『サタデーウオッチ9』のキャスターを務めている。
「スッキリとしたショートヘアにクールな表情。ニュース原稿を読む真剣な眼差しが「ヅカガール(宝塚女優)のようだ」「カッコいい」とSNSで拡散され、同性の視聴者から支持を得ている。髪型や衣装を巧みに変化させ、時にはフェミニンな一面も見せるセルフプロデュース力も評価されています。まさに新時代のアナウンサー像を体現しているわけです」(報道関係者)
