大谷舞風アナが異例の出世でエース争いに参戦
一方、ポスト和久田&桑子に揺れるNHKにおいて最も注目すべき逸材が『おはよう日本』の大谷舞風アナ(27)だ。関西学院大学出身の彼女は’20年入局後、わずか4年で福井から東京へ異動という異例のスピード出世を遂げた。
「通常、地方局を2〜3カ所回ってから東京に来るのが慣例のNHKで、いきなり東京凱旋。菅谷同様、入局わずか4年というのは相当早い。関西学院大学の学生時代から芸能事務所に所属してタレント活動をしていたこともあり、物怖じしない度胸がある。スタジオでの原稿読みも落ち着いています」(前出・NHK幹部)
学生時代は甲子園球場でビールの売り子のアルバイトをしていた彼女。1日に198杯を売った記録もあるという。
「努力家でガッツがある。振り返れば、和久田も東京異動後の初担当番組は『おはよう日本』でした。そこで実力を付けて一気にエースに上り詰めた。大谷も同じレールに乗っていると言えるでしょう」(別のNHK関係者)
もう1人、忘れてはならないのが佐藤茉那アナだ。’20年入局で熊本放送局を経て現在は広島だが、この春から『ブラタモリ』のアシスタントに大抜擢された。広島放送局に在籍したままレギュラー番組を任されるという異例の起用だ。
「抜擢の理由は、タモリさん自身が特番で佐藤アナと共演して気に入ったから」(芸能プロ関係者)
来年4月には東京アナウンス室への異動も内定しているようだ。
「今年の紅白歌合戦にもレポーターとしての出演が決まっています。NHKは佐藤アナをバラエティー路線で推していく方針のようです」(同)
中川安奈アナの退職は痛恨の極みか
NHKにとって悩みのタネは人材流出とされる。期待していた中川安奈(32)が3月末で退職し、ホリプロに移籍。久しぶりのセクシーアイドルアナとしてメディアを騒がせ、まさにブレイク寸前だっただけに局内の衝撃度は大きかった。
「もう少し親身になって話を聞いてやれば、中川が辞めることはなかったと思います。最終的に『NHKらしくない』という理由をつけて誰も面倒を見なかった。方向性だけ導けば、人気女子アナに成長していたことは間違いありません」(NHK編成幹部)
さらに『日曜討論』キャスターを務めた牛田茉友(40)が退局し、参院選東京選挙区から国民民主党の公認候補として立候補し当選。現役局アナが退社直後に政界転身するという前代未聞の事態に、「NHKアナの存在価値が問われる」との危機感も広がった。
「ポスト和久田&桑子なんて騒いでいると、中堅や若手が委縮しやる気をなくしてしまう。最悪、退職なんて事態にもなりかねないわけです」(業界関係者)
10年後を見据えたとき、果たして誰がNHKの顔として君臨しているのか。副島、菅谷、大谷、佐藤…。次世代エース候補たちの戦いは、これから本格化する。
【女子アナ戦国時代2】に続く
「週刊実話」2025年12月18・25日号より
