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ジェームズ・キャメロン監督が宮世琉弥の質問を絶賛「これは最も重要な質問です!」

ジェームズ・キャメロン監督が宮世琉弥の質問を絶賛「これは最も重要な質問です!」

登壇した宮世琉弥、ジェームズ・キャメロン監督、山崎貴監督(左から)
登壇した宮世琉弥、ジェームズ・キャメロン監督、山崎貴監督(左から) / 撮影:原田健

ジェームズ・キャメロン監督が、12月10日に都内で開催された映画「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」(12月19日[金]公開)来日ジャパンプレミアイベントに、宮世琉弥、山崎貴監督と共に登場。宮世から寄せられた質問を絶賛する場面があった。

■映画史に残る伝説のシリーズの最新作

同作は、全世界歴代興行収入ランキングで第1位に輝いた映画「アバター」(2009年)、同ランキングで3位を記録した映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」(2022年/ともにディズニープラスで配信中)に続くシリーズ最新作。

地球から遠く離れた星パンドラを舞台に、資源を求めてやってきた人間たちは、この星の先住民族ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体<アバター>を創ることで、この星で活動し、自然を破壊しながら貴重な資源を手に入れようとしていた。しかし、かつては人間だったジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は人間の体を捨ててナヴィになり、愛する家族と共にこの星のために戦い続けている。最新作でも人間たちは再び策を講じて侵略を続行。さらにジェイクたちの前に、火山の噴火によって故郷を失ったナヴィの部族、アッシュ族が立ちはだかる――。

■前作、前々作よりもエモーショナルなものになっています

今作について「1作目を作った時には、“新しいシネマのかたち”に皆さんを誘いました。ちょっと夢のような感覚でさえあったかもしれません。2作目では、サリー家の面々を深く知る作品に。そして今回の3作目では、その家族がいろんな危機にさらされていきます。もちろん、『アバター』シリーズにはつきものの“アドベンチャー”や“美しさ”“共感する”という側面は持ちながら、前作、前々作よりもエモーショナルなものになっています」とにやり。

さらに、「前作でサリー家の長男が亡くなってしまって、そこから物語が始まります。特に今回は、キッズたちの視点から描かれていきます。彼らがどんなふうにこの中で成長していくのか、強くなるのか、自分自身を見つけていくのかというのを追いつつ、父と息子の葛藤というのがいくつかのかたちで出てきます。こういった家族の物語というのは、世界中、言語とか国を超えて、皆さん同じだと思うんです。そういうところが伝わるエモーショナルなものになっているんじゃないかと思います」と語った。

■役者のエモーションを1つも落とすことなくキャプチャーしたい

そんな中、キャメロン監督の大ファンだという宮世が「俳優さんのお芝居は本当に素敵ですばらしくて完璧なものだったと思うんですけど、パフォーマンスキャプチャーに落とし込む上で、役者さんの人間味というところはどのような塩梅で生かして作っていったのですか?」と尋ねる。

すると、キャメロン監督は「This is the best important question of all!(これは最も重要な質問です!)」とひざを打ち、「1作目を製作している時には『“新しいシネマのかたち”というものを作れたかな』と自負しておりました。けれども、『もっとやれるんじゃないか』という気持ちもありました。世界最高峰のキャストがそろっているわけですから」と明かし、「2作目と今作を作るに当たって一番時間を費やしたのが、『フェイシャルパフォーマンスをいかにキャプチャーするか』というリサーチと研究でした」と告白。

そして、「それをすることで、『とにかく役者さんのエモーションを、1つも落とすことなくキャプチャーしたい』という思いで出来上がった作品なので、それが全部反映されていたからこそ、そう感じていただけたのかもしれません」と回答して、会場をどよめかせた。

◆取材・文=原田健

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