2023年に新設され、今季で３回目の開催を迎えた「NBAカップ」。現地12月10日までに東西カンファレンスでの準々決勝が行なわれ、大会ベスト４が出揃った。
４強に進出したのは、イースタン・カンファレンスからオーランド・マジックとニューヨーク・ニックス、ウエスタン・カンファレンスはオクラホマシティ・サンダーとサンアントニオ・スパーズ。４チームは13日（日本時間14日）にラスベガスで開催される準決勝を戦い、勝利した２チームが16日（同17日）の決勝で相まみえる。
準々決勝の結果は以下の通りだ。
＜NBAカップ2025準々決勝＞
※対戦カードの右側がホーム、カッコ内数字はトーナメントのシード順。
■イースタン・カンファレンス
（4）マイアミ・ヒート●108－117○オーランド・マジック（1）
（3）ニューヨーク・ニックス○117－101●トロント・ラプターズ（2）
■ウエスタン・カンファレンス
（4）フェニックス・サンズ●89－138○オクラホマシティ・サンダー（1）
（3）サンアントニオ・スパーズ○132－119●ロサンゼルス・レイカーズ（2）
マジックは試合開始からヒートに２－18と走られたものの、第２クォーターに１点差まで盛り返し、後半も接戦を制して初の４強入り。今季新加入のデズモンド・ベインが第４クォーターの15点を含む計37得点と大一番で躍動した。
過去２大会とも決勝トーナメントに駒を進めながら準々決勝で敗れていたニックスは、敵地でラプターズに完勝。35得点をあげたジェイレン・ブランソンを筆頭に、先発全員を含む６人が２桁得点をマークする高火力のオフェンスで、初のラスベガス行きを決めた。
マジックとニックスは今季すでに３度戦っており、最初の２試合はマジックが勝利したが、直近の12月７日の対戦ではニックスに軍配が上がっている。準決勝でも白熱の攻防が見られそうだ。
一方、ウエストは昨季のリーグ王者で、前回のカップ戦でも準優勝を果たしているサンダーが頭ひとつ抜けている印象だ。
ホームにサンズを迎えた準々決勝では、前半に26点差をつけると、後半もみるみるリードを広げ、最大53点差と圧倒。今季25試合を終えてまだ１敗しかしておらず、目下16連勝中と攻守ともに隙が見当たらない。
そのサンダーからアップセットを狙うのが、今季躍進を遂げているスパーズ。準々決勝ではフルメンバーが揃ったレイカーズをチームバスケットで封じ込め、好ムードでラスベガスに乗り込む。
さらに、ふくらはぎの故障で11月14日を最後に戦列を離れているヴィクター・ウェンバンヤマが復帰間近という報道も。序盤戦はMVP級の活躍を見せていた大黒柱が戻れば、金星奪取の期待も高まる。
初代大会王者のレイカーズ、第２回王者のミルウォーキー・バックスに続いてNBAカップを掲げるのはどのチームか。一発勝負の戦いに注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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