もう2年ほど前のことになるが、「週刊さんまとマツコ」(TBS系)で若槻千夏が「ギャルタレントの後続がいない」ことを懸念していた。確かにあの時から今に至るまで、結局「売れっ子」と呼べるのは、みちょぱ、藤田ニコル、ゆうちゃみの3人のまま、変わっていない。
みちょぱもにこるんも現在27歳。ゆうちゃみだって来年は25歳だから、ひと昔前なら「売れ残りのクリスマスケーキ」呼ばわりされた年齢だ。まぁ30代でもアイドルを続け、40代でも水着写真集を発表するこのご時世なのだし、ましてや「ギャルはマインド」ということだから、たとえ年齢が上がっても、変わらずに「ギャルタレ」としてメディアに出ることは、本人たちにさえ抵抗がなければ問題はない。
しかし、やはりこのままでは「ギャルタレント」は絶滅してしまうのではないかと心配になったのは、「藤田ニコル第一子妊娠」のおめでたいニュースが入ったからだ。
何かにつけては親友のみちょぱと比較され、バラエティーやSNSでの発言がしばしば炎上し、ちょくちょく闇の部分を垣間見せていた(それも彼女の魅力のひとつだったと思うけど)にこるん。しかし2023年8月に俳優・稲葉友との結婚を発表してからは、かなりポジティブなった様子だ。「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の格付け企画などでいい順位を取ることが増え、ジトッとしている姿より笑顔の方が多くなった。そんなにこるんも、ついにママになると思うと、実に感慨深い。
とはいえ、常々「子供が欲しい」と語っているみちょぱも、そう遠くない将来にママになるかもしれない。そうなれば2人とも「ギャルタレ」ではなく「ママタレ」としての活動が増えることになるだろう。いよいよ「ギャルタレ」が絶滅する日が来ることが、現実味を帯びてきた。
それにしても、今回のおめでたいニュースに藤本美貴、横澤夏子、小倉優子といった現在活躍中の「ママタレ」たちは戦々恐々としているのではなかろうか。なにしろ自分たちのフィールドに、「元人気ギャルタレント」の肩書を持つ最強のライバルが出現することになるのだから。なにせ、あの世界は椅子取りゲームのようなものだもの。
いずれにしたって、子供が親離れをした時には、彼女たちから「ママタレ」というラベルは剥がれるわけなのだが。それがイヤで「辻ちゃんところみたいにもう1人作るわよ」なんてことになったりしたら…。旦那さんは気が気でないだろうな~。
(堀江南/テレビソムリエ)

