【令和無人ビジネス闇1】
AIやセルフレジの氾濫で人類が仕事を失う一方、駐車場にアパレルにレンタルオフィスと補助金も抜群に通りやすい無人ビジネス界隈が隆盛を極めつつある。参入できるのは今しかない!! そこで先輩参入者に、無人ビジネスの実態を聞いてみた。
「自習室系」は初期コストこそ安いが・・・
コロナ構以降、さまざまな無人ビジネスが台頭するきっかけとなったのが「レンタルオフィス」。もはや全国どんな街でも見ないことはないほど増加しており、特に平日はどこもリモートワーカーたちで大混雑だ。
だが、この業界は既に低価格、高サービスを売りにした大手グループが競い合う『レッドオーシャン』。よほどの立地条件や初期投資費用に恵まれなければ、これから参入するハードルは極めて高い。
「その点、机を並べただけの『自習室系』は似て非なる存在。月額の利用料金が安いので収益は(レンタルオフィス等の)「個室系」ほどにはならないものの、簡素な作りな分、コストもグッと抑えられます。
大学受験や資格試験目的の若い利用者割合が多いのも特徴で、僕は某有名女子校の近くに店舗を作りました。放課後のJKで賑わう空間、素敵じゃないですか(笑)」(自習室経営者・40歳)
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揉め事で責任者が現場に直行
ところが、そうしたお嬢様学校の生徒はそもそも自宅に立派な学習空間があるのか、ほぼ利用者ゼロ。代わりに目立つのが、寝癖全開のパジャマ姿で現れる、見るからに「キモヲタ」な男性たちだ。
どうやら難関大や司法試験に何度も落ちてすっかり心が荒んでいる様子で、周りのタイピング音などに激高することも日常茶飯事。
「壁ドン」ならぬ「バーテーションパンチ」がきっかけで揉め事を起こすなど、慌てて現場に責任者が直行することまであり、これでは無人ビジネスとして本末転倒だ。
実際、自習室系は撤去費用もそこまでかからないため、早々と撤退する店舗も少なくない。収益に見合わない手間暇や気苦労が絶えなかったのかも。
「週刊実話 ザ・タブー」2026年1月9日号より
