鈴鹿サーキットで12月10日から始まったスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテスト。2日目からはルーク・ブラウニング(KONDO RACING)もここに加わったが、SFマシンのドライビングは楽しめた様子だ。
イギリス人ドライバーのブラウニングは、今回のテストの中でも注目されている人物だ。ウイリアムズのドライバー育成プログラムに加入している、将来のF1ドライバー候補のひとりなのだ。
2023年にはマカオGPを制し、2024年はFIA F3で3位。2025年はF2でランキング4位とステップアップを重ねてきた。F1のフリー走行も経験済みとなっているブラウニングは、2026年にスーパーフォーミュラに参戦する可能性があるのではないかと言われている中、テスト参加となった。
なおブラウニングは12月9日にはアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで、F1のポストシーズンテストにルーキー枠で参加。同テストに参加していた岩佐歩夢からは半日遅れでのSFテスト参加となった。
ブラウニングは午前のセッションでは1分39秒645(トップから+2.2秒)、午後のセッションではペースを上げ、1分38秒003(トップから+0.782秒)の12番手までタイムを縮めた。
大きなトラブルもなくセッションを終えたブラウニングは、SFのマシンを楽しめていると語った。
「ヨーロッパとは全く違っている経験になっているし、とても楽しめているよ。すごく楽しい。まるでミニF1マシンのようなんだ」
ブラウニングはそう語る。
「鈴鹿は今回が初めてなのもあって、まだ慣れるまではいっていないね」
「F2との違いはかなり大きい。タイヤが一番の違いになっていて、ウォームアップからタイムの絞り出し方まで違っている。終盤に新品タイヤは1セットしか使えなくて、かなり混乱してしまっていた。それで時間に間に合わなかった」
「だけど、それは仕方ないことだ。明日もまだ何セットかあるから、タイムシート上位を目指したいと思う」
順調なブラウニングのテストの裏には、ウイリアムズからの助力もあった。今回のテストではウイリアムズF1のレースエンジニアを務めているエド・リーガンがエンジニアリングサポートとして参加。ブラウニングも「チーム内のコミュニケーションを円滑にする基盤があり、順調に進んでいる」と語った。
気になるのは、ブラウニングが2026年にスーパーフォーミュラに参戦するのかどうかだが、そこに関して彼は明言を避けた。
「様子を見てみよう。全てはF1に向けた準備だ。僕はF2での1年目にいい仕事ができたから、進むことができる」

