チームが急失速し、シャビ・アロンソ監督の去就が騒がれる中でも、レアル・マドリーは変わらずフロント主導で2026年に向けた補強計画を進めている。
複数メディアの報道を総合すると、最優先の補強ポイントはトニ・クロースとルカ・モドリッチの後継となる創造性の高い中盤MFに加え、今季限りで契約が切れるダビド・アラバとアントニオ・リュディガーに代わるCBだ。
左膝の大ケガ以降トップフォームを示せていないアラバの退団は既定路線とされ、リュディガーは今後の働きぶりが延長契約の判断材料になる。負傷者続出で彼の重要度は高まっており、アピールに成功すれば延長提示が届く見込みだ。ただし30歳以上は単年契約とするクラブ方針を本人が受け入れるかも注目点となる。
新戦力に関しては、クラブは例年通り来夏に契約満了を迎える選手を中心にフリートランスファー市場を精査しているが、『The Athletic』によれば大きな進展があり、最有力候補とみられていたイブライマ・コナテ(リバプール)の獲得を見送る方針をリバプールに伝えたという。
代替候補には、バイエルンのダヨ・ウパメカノが台頭しており、ケガの多いコナテより優先度が増している。クリスタル・パレスのマーク・グエイも候補に挙がるが、年俸と契約ボーナスの要求額が高騰しており実現性は低いと『AS』は伝える。さらに、ラファ・マリン(完全移籍したナポリからビジャレアルにレンタル移籍中)やハコボ・ラモン(コモに完全移籍)といった買い戻し条項付きの若手CBの成長度も勘案しつつ、今後ターゲットを絞る段階に入る見通しだ。
中盤の補強では、買い戻し候補のニコ・パス(コモ)の復帰が具体的な選択肢として浮上している。『AS』は「現状では来夏の復帰が有力だが、最終判断は近い将来クラブの決定に委ねられる」とし、周囲もその判断が迫っている事態を共有している。
一方で、『AS』が関心を伝えたアダム・ウォートン(クリスタル・パレス)については、プレミアリーグで評価がさらに高騰しており、ジュード・ベリンガムとの共存も踏まえると獲得実現性は低いとの見方が強まっている。『The Athletic』のマリオ・コルテガナ記者はむしろ、バルセロナ時代にロナルド・クーマン監督がペドリと比較したAZのキース・スミットを推し、移籍金6000万ユーロという高額設定も若手重視の近年の方針と矛盾しないと指摘する。
売却候補としては、ロドリゴ、フラン・ガルシア、ダニ・セバジョスの名前が挙がる。冬の市場で去就が動く可能性があるのはエンドリッキで、買い取りオプションなしでの期限付き移籍を前提にリヨンと交渉が進んでいると報じられている。一方で、負傷者が続くDF陣の補強については、大手ラジオ局『Cadena SER』が例年通り「冬に動く意思はない」と強調している。
構成●THE DIGEST編集部
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