
吉沢亮さん(2020年2月、時事通信フォト)
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錦織はいつ親友になれるのか
2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。
※この記事では『ばけばけ』の今後のネタバレにつながる情報に触れています。
第11週53話、54話では、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の未来の夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が、アメリカのシンシナティにいた頃の苦い過去を語りました。当時、黒人と白人の混血の女性「マーサ(演:ミーシャ・ブルックス)」と結婚したヘブンは、そのせいで新聞記者の職を失い、自暴自棄になったマーサとも別れてしまったのです。
その後、ヘブンはどの土地に行っても人と深くかかわらず、友人も恋人も作らないように生きてきました。そんな彼の話を通訳していた同僚の教師「錦織友一(演:吉沢亮)」は、かなりショックを受けた様子です。
SNSでは
「錦織さんはヘブン先生の友人になりたかったんだろうな。ヘブン”さん”と呼ぶことにします!って宣言してたし」
「松江に拘らず、人に執着せず、大事な人も大事な友も必要としないと宣言されたら錦織さんも辛いよなぁ」
「ヘブン先生のこと分かってきたつもりでも本人から線引かれてたらつらいよ」
「プロポーズしたおリヨ様だけでなく、錦織さんもフラれたってことよね。ヘブン先生は誰とも友情を育むつもりは無いと拒絶したわけだから」
「ずっとヘブン先生を支えてケアして、それなりに信頼関係も深めてきたと自負していたであろう錦織先生に浴びせられる、ヘブン先生の『深入りしませんみんなタダのトオリスガリ』の言葉、残酷すぎて腰が抜けるし、吉沢亮の受け止める演技が素晴らしい」
と、錦織に同情する声があいついでいます。
ヘブンと学校の外で「さん付け」で呼び合う仲になれたばかりの錦織にとって、今回のヘブンの話はかなりこたえたようです。
続く第55話のあらすじを見てみると、「ヘブンを迎えに来た錦織の様子がどこかぎこちない。ヘブンにある質問をした錦織は、その翌朝迎えに現れなかった」と書かれています。おそらく錦織は自分たちが友人同士なのかヘブンに確認して、否定されてしまうのでしょう。
錦織のモデルである、島根県尋常中学校(松江中学)の教頭・西田千太郎さんは、ラフカディオ・ハーンさんの親友として知られています。史実では、西田さんは1890年8月にハーンさんが松江に赴任してからすぐに意気投合したと言われていますが、『ばけばけ』では真の友人になるまで時間がかかりそうです。
20代後半で校長心得の職まで出世した秀才である西田さんは、ハーンさんとセツさんの結婚の媒酌人でもあり、ともに旅行や海水浴にも行ったことがあるほどの仲でした。しかし、幼い頃から病弱で、結核を患っていた西田さんは1897年に34歳で亡くなってしまいます。
セツさんは後年の手記『思い出の記』で、ハーンさんが西田さんについて「利口と、親切と、よく事を知る、少しも卑怯者の心ありません、私の悪い事、皆云ってくれます、本当の男の心、お世辞ありません、と可愛らしいの男です」と語り、彼の病死に関しては「唯あの病気、如何に神様悪いですね――私立腹」「あのような善い人です、あのような病気参ります、ですから世界むごいです、なぜ悪き人に悪き病気参りません」と憤っていたことを綴っていました。
ハーンさんは西田さんの死後にも、「今日途中で、西田さんの後姿見ました、私の車急がせました、あの人、西田さんそっくりでした」と語ったこともあったそうで、生涯にわたって西田さんのことは忘れなかったようです。
錦織もいずれヘブンと深い仲になれると思いますが、どのように距離が縮まっていくのか、今後に注目が集まります。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(著:長谷川洋二/潮出版社)、『セツと八雲』(著:小泉凡/朝日新聞出版)
