
ブレンダン・フレイザーが主演を務める映画「レンタル・ファミリー」が2026年2月27日(金)に公開される。公開に先立ち、ブレンダンとHIKARI監督のインタビューを収録した特別映像が公開された。
■“レンタル・ファミリー”の仕事を通し、生きる喜びを見出す
主人公は、東京で暮らす落ちぶれた俳優・フィリップ(ブレンダン)。日本での生活に居心地の良さを感じながらも、本来の自分自身を見失いかけていた。
そんな中、“レンタルファミリー”として他人の人生の中で“仮の”役割を演じる仕事に出合う。“レンタル・ファミリー”として、想像もしなかった人生の一部を体験し、出会う人々と交流を重ねるフィリップは、少しずつ自らの人生に向き合い、生きる喜びを見出していく。
本作は、そんな主人公の姿を描くハートフルなヒューマンドラマとなっている。
そして監督を務めるのは、第50回トロント国際映画祭で、今最も注目されるクリエーターに贈られるEmerging Talent Awardを受賞した日本人のHIKARI監督。共演には、平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明らが名を連ねている。

■HIKARI監督「フィリップは無意識に人との絆を求めていた」
公開された特別映像の冒頭では、ブレンダンが「東京では何でも借りられる。家族代行も例外じゃない」と語り、ブレンダン演じるフィリップが“レンタル新郎”として結婚式に参列する本編シーンが映し出される。
HIKARI監督は、“レンタル家族”というサービスについて「大都会の東京で孤独を感じたら、友人や両親や兄弟や恋人などをレンタルすることができる」と説明。これに続けてブレンダンは「常識では理解しにくい関係だが、偏見を取り払って眺めてみると深い意味が見えてくる」と語り、サービスが抱える複雑さと奥行きを示唆する。
本作の主人公はアメリカ人男性。長年日本で暮らす売れない俳優で、ある日「レンタル・ファミリー」会社にスカウトされることから物語は動き出す。
映像の後半では、“外国人の父親”役として親子関係を築くこととなる美亜(ゴーマンシャノン眞陽)や、かつての大物俳優・喜久雄(柄本)との出会いが、フィリップの運命を大きく変えていく様子が映し出され、ブレンダンは「異国の地で生きる主人公が、やっと居場所を見つける物語」とコメント。HIKARI監督は「フィリップは無意識に人との絆を求めていた。あらゆる出会いが彼の人生を彩っていく」と主人公の心情を読み解く。
そしてブレンダンは、本作について「家族の意味や、自分にとって大切な人は誰かを考えさせてくれる物語だ」と語り、インタビュー映像は締めくくられる。


