カーリングの2026年ミラノ・コルティナ五輪の世界最終予選は現地12月11日(日本時間12日)、カナダ・ケロウナで男子のプレーオフ第2戦が行なわれ、予選リーグ3位通過の日本代表(SC軽井沢クラブ)が同2位中国に4対9で敗れ、2大会ぶり3度目の五輪出場を逃した。
オリンピックに出場できるのは全10チーム。すでに開催国イタリアを含め8チーム(カナダ、チェコ、ドイツ、イギリス、ノルウェー、スウェーデン、スイス)が出場権を得ており、今大会の世界最終予選で残り2チームが決定。10日(日本時間11日)にアメリカが中国を撃破し、五輪切符を獲得。ラスト1枚の切符を懸けて日本と中国が激突した。
2点を先取された日本は第2エンドをブランクにすると、第3エンドは複数点を狙ったが1点を取らされる形となった。1点ビハインドの日本は第5エンド、サード山口剛史の1投目が相手の石を当たらずスルー。痛恨のミスとなり中国に2点を奪われて、1対4と点差を広げてしまう。
しかし後半の第6エンド、今度は中国にミスが生じるとフォースの栁澤李空が着実に2点を奪取。チャンスを活かし再び1点差に縮める。第7エンドは中国、第8エンドは日本がそれぞれ1点ずつを取り、互いに譲らない展開で終盤に突入。中国の正確なショットが冴え渡り、日本は付け入る隙がなかなか見い出せない。
第9エンド、ハウス中心部に中国の赤いストーンが3つ密集。日本は栁澤がラストショットでなんとかナンバー2にとどめるが、直後に中国はラスト1投で日本の黄色いストーンを弾き4点のビッグエンド。トドメを刺された日本はこの時点で負けを認めるコンシードを選択。オリンピック出場を決めた中国選手の歓喜の声が会場に響き渡った。
前日は女子日本代表(フォルティウス)がノルウェーを破り、8大会連続となる五輪出場を決めた。スタンドには女子の選手たちが声援を送り、男子とのアベック出場を願っていたがあと一歩届かず。サードの山口は氷上で悔し涙に暮れた。
今大会は予選リーグ最終戦で中国に勝ち、同3位でプレーオフに進出。中国との再戦で勝てば男子として2大会ぶりのオリンピック出場となったが、無念の敗戦となった。
中国 2 0 0 0 2 0 1 0 4 × 計9
日本 0 0 1 0 0 2 0 1 0 × 計4
構成●THE DIGEST編集部
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