【えりのボスの「あと半歩で幸せ」】




(漫画:腹肉ツヤ子)
1. 大事な予定が、また生理周期で台無し?

(写真:iStock)
今回は、ミホナさん(36歳/仮名)からのご相談です。
「あら、今日は元気がないわね?」
えりのボスは、来た当初から暗い顔をしているミホナさんに、優しく声をかけます。
「はい…。実は、生理予定日が最悪で…」
「あら…どうしたの?」
「実は、クリスマス前後に生理が来ることがほぼ確定で。長めに冬休みを取って彼との旅行の予定があるから、今から憂鬱なんです。
年に1度でもいいから、生理を早く終わらせたり、途中で一時停止するような方法ってないんでしょうか…。えりのさん、いいアイディアを持っていませんか?」
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「うーん…残念ながら、生理を途中で終わらせる方法は存在していないわ」
「そうですよね…」
えりのボスの指摘に、がっくりと肩を落とすミホナさん。
「でも、生理の不快感を和らげる方法はあるわよ。今からでも、自分でできる対策をチェックしてみない?」
「え…本当に、そんな方法があるんですか?」
途中で生理を終わらせる方法はないと知り、今にも泣きだしそうなミホナさん。
これは放っておけません!
2. 生理って途中で止められないの?

(写真:iStock)
海やプール、温泉に行く予定が入っていると「この生理を少し止めたい」と思うこともありますよね。ただし、医学的に整理を途中で止めることは不可能です。
生理は、子宮内膜が剥がれ落ちる仕組みのため、一時的な工夫でそれを止めることはできません。
2-1.「途中で止める」ことは不可能
SNSなどでは「サプリを飲んだら生理が終わった」「これを食べたら生理が止まる!」などの口コミを見かけることもありますが、それらには医学的な根拠がありません。
不要なサプリを飲むことで体調を崩す恐れもあるため、注意が必要です。
2-2.ピル服用のメリットとデメリット

(写真:iStock)
一方で、低用量ピルや中用量ピルを服用すると、生理周期をズラすことは可能です。
メリットは、生理周期をコントロールできるので、旅行などの予定を立てやすいこと。また、生理痛や経血量を軽減する効果もあるため、PMSや貧血に悩む人にはおすすめです。
ただし、吐き気や頭痛、むくみなどの副作用が出る恐れがあります。
また、医師の処方が必要な薬なので、自己判断で使うことはできません。服用開始のタイミングによっては、希望通りに周期をズラせないこともあります。
こうしたメリットやデメリットを理解した上でピルを服用したいのであれば、必ず婦人科で相談してくださいね。
