2. 秋田県「稲庭中華そば 醤油 2人前」(佐藤養悦本舗)

佐藤養悦本舗
「稲庭中華そば 醤油 2人前」
¥650(税抜)
秋田といえば350年の歴史を紡いでいる稲庭干しうどん。その伝統を引き継いでいるのが佐藤養悦本舗の「稲庭中華そば」です。ラーメン屋さんでも使用されているほどのクオリティが魅力です。
麺は佐藤養悦本舗専用の独自ブレンドされた国産小麦。稲庭うどんと同じ製法で2日間かけてゆっくり乾燥させます。稲庭うどんの技術を応用することで、独特のすすり心地、滑らかな食感、1本1本に旨みが詰まっています。
醤油スープにも随所にこだわりが感じられます。秋田県湯沢の江戸時代から続く石孫本店の手作り純正醤油「百寿」と秋田比内地鶏を煮込んだ魚介系のベースの旨味をギュッと詰め込んだスープです。
正直お高いと思います。が、袋のパッケージは麺とスープだけの潔さが自信の表れです。プロのラーメン屋を唸らせるほどの麺は乾麺でしかできない美味しさと喉越しが忘れられない一杯となるでしょう。
3. 山形県「昭和の中華そば」(昭和製麺)

昭和製麺
「昭和の中華そば」
¥358(税抜)
みちのくは山形天童は昼夜の寒暖差があるため昔から蕎麦の栽培が盛んです。この蕎麦の伝承技術を受け継ぐのが、そのルーツを江戸時代にもつ昭和製麺。長年培った蕎麦の製法をラーメンに落とし込み、懐かしい味わいを伝えてくれる一杯です。
まだラーメンが贅沢品だった昭和30年代の“あの懐かしい中華そば”をそのまま今に伝える「タイムマシン」的一杯。魚介系醤油スープの口当たり良いシンプルな味わいはどこか懐かしさを感じられること間違いなし。
噛むごとに甘味と旨みを楽しめる、乾麺だからこそできる独特の風味とコシのあるストレート麺。やはり山形の蕎麦文化で育まれた技術と伝統がまさに今に生きていることを実感できる麺。
山形には「鳥中華」「辛味噌ラーメン」「冷やしラーメン」などラーメン大国ならではのバリエーションがすごい県です。さすがは麺文化が発達しているだけに365日飽きずに食せるのが羨ましいです。
いかがでしたでしょうか。日本全国には地元で愛されている袋麺がまだまだたくさんあります。みなさんもぜひ地元のスーパーや道の駅などを覗いてみてはいかがでしょうか。きっとあなたの「一杯」が見つかるかもしれません。
食文化研究家・大和イチロウ
インスタントラーメン専門店・やかん亭代表。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。
インスタントラーメン専門店やかん亭
ラーメンマニア・大和イチロウがその足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店。300種類を超えるおいしいラーメンが大集合!
https://yakantei.com/
