
「本当にうまい即席麺」この夏絶対食べるべき!“ご当地冷やし袋麺”3選をインスタントラーメンマニアが徹底解説の画像一覧
インスタントラーメンハンターの大和イチロウです。私はインスタントラーメンを36年間、365日食べ続け、今までに計25000食を味わってきたマニアであり、最近では「中の人」としてもカップ麺や袋麺を監修する日々を過ごしております。また日本では珍しいインスタントラーメン専門店「やかん亭」というマニアックなお店も運営しております。そんなマニア目線で、インスタントラーメンの最新情報をお届けするこの企画。
もう夏本番!今年あたりからカップ麺や冷凍食品から冷やし系が続々とリリースされており、各社熱い戦いを繰り広げております。が、地方に目を向けると気温が暑いエリアでは、昔から冷やし系の袋麺が食されていました。そんな歴史ある美味しい「冷やし袋麺」の3選をお届けしたいと思います。これで暑い夏を乗り切ってください!
1. 山形 冷たい鳥中華(みうら食品)
人口一人当たりのラーメン屋さん軒数が日本一の山形。地理的に盆地であるが故に夏の気温が国内で初の40度越えを記録するほどの激アツなエリア。ラーメン大好き山形県民としては、夏の暑い時にも楽しめる必殺技としてスープが冷たい麺料理を生み出した。それが冷たいラーメンというジャンル。その中でも人気なのが、蕎麦屋さんのまかないとして誕生したのが「冷たい鳥中華」なんです。
オススメ具材はサラダチキン、白ネギ、カニカマ、海苔、揚げ玉。ポイントは「揚げ玉」。鳥中華では揚げ玉と海苔がマストで入ります。スープがあっさりしているので揚げ玉を入れることでコクが増します。あっさりした和風だしの利いた甘めの冷たいスープは口当たりも良く、暑い日にシンデレラフィット的一杯です。
ほぼストレートな中華麺はしっかりとスープが絡んでおいしさがお口で広がってきます。山形はそばから派生したラーメン文化であるが故に、ポイントはのどごし。みうら食品の独自の製法で作られた麺は、もちもっちとした食感と歯ごたえが楽しめて、ツルッとしたのどごしもよい麺は一度食べたらやみつきに。
まかないの裏メニューが人気になり、山形の夏の推しメニューとなった一杯。ラーメンに並々ならぬ熱い県民性が生み出したクールな一杯をぜひ。
2. マルタイ 即席棒冷やし中華(マルタイ)
あの九州の定番・マルタイから春夏限定の冷やし中華がリリース。麺は九州らしい小麦の香り高くソフトで柔らかいストレート麺。スープは粉末と調味油を50ccの水で解いてあらかじめ作ります。麺は3分茹でてしっかりと冷水で洗って水分を切ります。昔ながらの粉末スープなのでレトロな味わいがどこか懐かしいテイストを醸し出してくれます。
オススメ具材ですが、トマト、きゅうり、もやし、わかめ、かいわれ、ハム、錦糸卵。昔ながらのあっさりした甘酸っぱい醤油ダレがこれまた、オーソドックスなトッピングが絶妙に合うレトロ感満載の一杯。九州ではご家庭によりかなりトッピングが異なるので、ぜひお好きな具材をのせていただいても無問題です。
棒ラーメンといえばマルタイと言わしめるほど60年以上愛されているノンフライストレート麺。独特の小麦の香りと噛むごとに感じる甘さは九州で長らく愛されている理由のひとつ。調理例では一人前の麺を使用しましたが、1袋(2人前)もペロリと行けちゃうほどおいしいです。
通常のマルタイラーメンをお家にある調味料を加えてオリジナルの冷やし中華を作るご家庭が多い九州。この棒冷やし中華はそんな手間を省いた手軽に味わえる一杯です。
