カーリング男子の2026年ミラノ・コルティナ五輪の世界最終予選が現地12月11日（日本時間12日）、カナダ・ケロウナで行なわれ、日本代表（SC軽井沢クラブ）が中国に４対９で敗れ、オリンピック出場を逃した。試合後、失意に沈む日本選手に思わぬ災難が降りかかりそうになった。
あと一歩届かなかった。第１エンド、日本は中国に２点を先行される。第３エンドに１点を返したが、手堅い中国の攻めに対してなかなか複数得点を奪うことができない。逆に第５エンドは相手の石に当たらずスルーしてしまう手痛いミスから再び２点を失い、前半を１対４で折り返した。
第６エンドはフォースの栁澤李空がラストショットを決めて２点を奪取。１点差に詰め寄ったが、その後は互いに１点ずつを取り合い差を縮められず。第９エンドはハウス中心部に中国の石が３つも密集する厳しい状況に。結局４点を奪われる大量失点となり、これで万事休す。コンシードで終戦した。
勝利が確定すると、五輪出場に喜びが爆発した中国選手が両手を突き上げると思わずブラシ（ブルーム）を放り投げてしまい、それが栁澤の目の前を通過。危なく同選手に直撃しそうになった。しかし何事もなかったように日本と中国の選手たちは健闘を分かち合い握手。セカンドの山本遵は中国選手の右肩を軽くポンポンと叩き労った。
この場面をカナダ放送局『CBC』のデヴィン・ハーロウ氏が自身のスマートフォンで撮影。自身のXにシェアして中国のオリンピック出場を伝えるとともに、「中国の壮大なセレブレーションの中には、ブラシ投げも含まれている」とブラシが宙を舞ったことを文末に補足した。
２大会ぶり３度目の五輪出場を懸けた日本は予選リーグ最終戦で中国に勝ち、同３位でプレーオフに進出。中国との再戦で勝てば五輪出場のチャンスだったが、無念の敗戦。前日の女子に続くアベック出場は叶わなかった。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】喜び爆発した中国選手のブラシが日本選手に直撃しそうになった危ないシーン
【画像】ミラノ五輪切符を掴み取ったカーリング女子日本代表フォルティウスを厳選ショットで紹介！
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