「市役所内で検討し、顧問弁護士にも相談した上で最終的に市長が決定」
五條市役所はAさんに対する分限免職についてどのように考えているのか。五條市役所の人事課の担当者が語る。
「Aさんは公務員で決められている6か月の試用期間の条件付きで採用しました。通例ではその後に正式採用になるのですが、Aさんについては勤務態度、ないしは公務外において公務員としてふさわしくない行動をしており、指導しても改善する見込みがなく、適格性を欠くという判断にいたりました。
いたった事実を積み上げておりますが詳細はお話しできません。懲戒処分までにはいたりませんが、服務規程違反に該当するような行動をしており、注意すべき点が何点かありました」
分限免職処分についてはどのような形で決定するのか。また、明確な基準があるのか担当者に尋ねてみた。
「基本的には分限免職は公務員の仕事に合っていないというような方が対象になることが多いのではないでしょうか。今回についても慎重に市役所内で検討しましたし、顧問弁護士にも相談しました。その上で最終的に市長が決定をした形です。
Aさんについては今まで起こした問題の積み上げと、本人から事実確認をとって最終決定をしました。私が知っている限りでは、今まで五條市で分限処分が行なわれたという話は聞いたことないので、今回が初めての可能性もあります。
また、試用期間の延長も今回が初めてだったと思います。採用試験を受けて、一定の合格水準に達したのですが、採用したら問題行動が多く指導改善が必要な部分があったということです」
Aさんは残っている有休を消化し、12月31日付で職を失う。取材の最後にAさんは『本当に私は五條市役所を辞めたくなかったですし、これからも五條市で働きたかった』と強い口調で語っていた。
市役所の判断は妥当なものだったのか。いずれにせよ、公務員であってもその仕事ぶりはしっかりと上から見られている。「公務員になれば一生安泰」という神話は崩壊しつつあるようだ。
取材・文・撮影/集英社オンライン編集部ニュース班

