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【テニスギア講座】ラケットの「良し悪し」は何で決まる? 大切なのは自分のプレーに必要な機能・設定を見極めること <SMASH>

【テニスギア講座】ラケットの「良し悪し」は何で決まる? 大切なのは自分のプレーに必要な機能・設定を見極めること <SMASH>

今回のテーマは「良いラケットとはどんなものか」です。良い、悪いはどう判断したらいいのでしょう?

 テニス仲間から「いいラケットを紹介して!」と言われたのなら、「そうだなぁ、君にはこれがいいかも」と話すことはできますが、それはその方がどんなテニスをするか? を知っているからです。

“どんな人にとっても良い”ラケットなんか、あり得ません。逆に「こりゃダメだ」というラケットも......今はないでしょう。

 昔はあったんですよ! カーボンラケットが出始めの頃、炎天下に置いておいたら、グニャグニャにひしゃげちゃったラケットとか、素材に偽りの表記をして売っているものとか。それからちょっと微妙ですけど、大袈裟な広告表現で期待させるんだけど、そんな効果をまるで感じられないのとかね。

 でも21世紀の今日、少なくともテニスラケットの世界は、かなり真っ当になっています。
  今日では、テニスラケットに使われるカーボンは高品質化し、製造方法も安定しています。正規のルートで販売される商品であれば、粗悪なものなど、ほぼないと思います。

 また、品質に対して飛び抜けて高価なものもなくなってきていますね。各メーカーとも、このくらいの品質にはそれなりの設定......と心得ていますから、ユーザーのニーズにマッチした価格付けがなされています。

 時折「やけに高いなぁ」と感じるものはありますが、それは“価値”です。欲しいと思う人がいて、そういう方に向けて特別に作られたモデルというのは、市場原理に基づいての価値があります。

 ただし、正規な販売ルートを通じていない商品には要注意ですよ。驚くほど安く売っているネット販売業者とか、海外で安かったから買ってきちゃったとか、身元不明のラケットは、何か不都合があった時に、同モデル(と思われる)を売っている日本の輸入代理店では保証してもらえません。

 彼らは、正規商品か、そうでない商品かを確実に見分けますよ。大丈夫! と思っても、怪しいものには手を出さないことです。

 そういうわけで、日本の普通のテニスショップで売られているラケットフレームやストリングならば、まず安心していいでしょう。品質的に「悪い」ものはないと思います。
  良い・悪いというのは、商品そのものではなく、そのラケットやストリングが、本当に自分に適しているか? 自分のテニスに必要かどうか? が判断基準になります。

 例えばパソコンを買う時、色々期待して、多彩なアプリケーションが付属している超高価格モデルを買ったはいいけど、オマケのあれこれを楽しむ機会は滅多になく、結果的にほとんど使わない......ってこと、あるでしょ。確かに「いいもの」かもしれないけど、使わないなら無駄遣いです。

 最高レベルの競技モデルは高価格で、それだけで良いものだと思っちゃいますが、入門者にとって「使えない」ものであれば、良いとは言えませんよね。

 入門レベルだからといって、高価なものを買ってはいけないわけではありません。入門用モデルの価格が低く抑えられているのは、入門者のプレーレベルを考慮して、まずはテニスを楽しむために必要十分な機能を提供しつつも、購入に不安を覚えなくていいように、低価格で販売する企業努力です。

 ただとても体格のいい方や、力がある方には、入門用レベルの道具ではフィットしないことがありますから、ショップのスタッフさんとよく相談してください。
  つまり、高性能なラケット=良いラケットというわけではない! ということです。大切なのは「自分にとって良い」を探すことです。そのために、やるべきことを挙げましょう。これは初級者でも、上級者でも同じです。

 まず、自分のプレー状態を客観的に把握し、正直に明確にショップスタッフに伝えること。その情報が正しくなければ、良いラケット選びは実現しません。

 次に、フレームの重さは、必ず実測してもらうことです。同じモデルでも、15グラムくらいの誤差幅がありますから、重めがいいか軽めがいいか、計量してもらって決めましょう。

 そして重要なのは、ラケットの特徴に対抗するような機能・フィーリングのストリングを選ばないことです。せっかくの良いところを消してしまうようなストリング選びにならないように気を付けてください。

 最後に、確実で安定した張りをできるストリンガーを選ぶことも気にかけましょう。ラケットもストリングも工業製品ですが、“張り”だけは人による手作業が必要です。「張りなんて、どこでも同じだろ」ではないのです。張り手によって、まるで違うラケットになることもあります。それくらい技術的格差は大きいのです。

 技術に定評のあるストリンガーを探すのも、良いラケットをゲットするための上策だと思います。

文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2024年5月号より抜粋・再編集

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配信元: THE DIGEST

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