・レトロな外観とモダンな館内
興奮のためすっかり話が前後してしまったが、温泉宿としての「大江戸温泉物語Premium 鬼怒川観光ホテル」もご紹介したい。外観はザ・昭和レトロ! 鬼怒川温泉の長い歴史とともに年月を重ねた末、大江戸温泉物語ブランドとして生まれ変わった。
クラシカルな外観からは想像もつかないほど、内部はモダンにリノベーションされている。
部屋も広々として新しい。バルコニーからは市街地が見渡せた。お猿が入ってくるので鍵を閉めるようにという注意書きがあり、熊頻出の危険地帯から来た筆者は「この辺りじゃ熊に飽きたらず猿まで!?」と身を引き締めた。
特筆したいのは男女入替制の大浴場だ。とくに回廊型の「霧降の湯」には開放的な半露天エリアがあり、昼は木々の緑、夜には街明かりを見ながら入浴できる。
湯あたりしやすい筆者には、ぬるめの温度設定が最高で、いつまでも長湯をしていられるお湯だった。広いので混雑も気にならない。山の夜は身を切るような寒さだったが、それがまた情緒をかきたてる。
・プレミアムラウンジではアルコールも!
大江戸温泉物語のうち「Premium」の名がついているのは、ワンランク上のプレミアムライン。滞在中、何度でも利用できるプレミアムラウンジが特徴のひとつだ。
暖炉を囲む明るいラウンジからは鬼怒川を一望できる。昼も夜もたくさんの人で賑わっていたが、席にゆとりがあるので窮屈な感じはしない。
カウンターにはコーヒー、紅茶、ジュースなどのソフトドリンクがセルフサービスで並ぶ。さらに視線を横にすべらせると……
カウンターの端にあるのはなんとアルコールのサーバーだ! これもフリードリンク!? いいの!?
利用時間は決まっているが、飲んべえには最高の空間。夜も更け、より一層ムーディになったラウンジで下戸の筆者はアイスキャンディーをたしなんだ。これも滞在中フリー。
