振り返りで学びを深める
コンペの熱量を一過性のものにせず、次へとつなげるために。プレゼンテーション後には、参加者と運営が一体となり、学びを深めるための振り返りを行いました。
まず、全チームと審査員が参加する「振り返り会」では、審査員から各チームへ、より踏み込んだフィードバックが共有されました。当日の質疑応答だけでは伝えきれなかった、実務に根差した視点でのアドバイスが交わされ、参加者からは「今後の業務に直接活かせる」といった声が聞かれました。
▲写真:「Box Data Challenge 2025」を終えて、参加者と運営で振り返り会を実施
また、運営チームとしても今回の経験を次につなげるべく、参加者アンケートの結果をもとに、Keep(良かった点・継続したいこと)、Problem(課題・改善点)、Try(次に挑戦したいこと)の3つの観点で議論する「KPTフレームワーク」を用いた振り返りを実施。
満足度は平均4.3点(5段階評価)と、全体的に高い評価をいただけた一方で、いくつかの課題も浮き彫りになりました。
・実践を重視したため、分析に関する基礎的な座学が不足していた。「初心者としては、分析の進め方を教えてほしかった」という声があった。
・参加者の所属部署によってデータへのアクセス権限に差があり、そのような方は消化不良になりがちだった。公平な分析環境の整備が今後の課題。
・専属アドバイザーの関与度合いの調整が難しかった。参加者の主体性を尊重しつつ効果的な支援を行うための、運営側のガイドラインが必要。
これらは次回に向けて改善したいと思います。
おわりに~データ活用の原動力を全社へ
今回、初めての試みとして社内データ分析コンペを企画・運営し、私たちが得たのは想像をはるかに超える「手応え」でした。
参加者の熱意、未経験からツールを使いこなすまでに成長した姿、そして、組織の至る所に眠っていたデータ活用への渇望。これら一つひとつが、みんなの銀行の「データの民主化」を力強く加速させる、何よりの原動力になると確信しています。
この挑戦は、まだ始まったばかりです。 このコンペで生まれた熱量を決して絶やすことなく、私たちはこれからも、誰もがデータと共に未来を創造できる環境づくりに、全力で取り組んでいきます。
そして、もし同じようにBIツールの普及に悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ「社内コンペ」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。きっと、想像以上の熱がそこにはあるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
