どこまでも“お騒がせ男”を地で行く元巨人のオコエ瑠偉(28)。11月28日、球団は自由契約にすることを突然発表し、球界は騒然となったが、実はその裏には‥‥。
「オコエは秋季キャンプに3日目から顔を出しておらず、その後に行われた長嶋茂雄さんのお別れの会、ファン感謝祭も欠席。しかしケガや手術をする情報もなかったため、現場では不穏な空気が流れていました。報道陣が何度か球団フロントに事情を尋ねましたが、明確な回答はなく、先の電撃発表につながったのです」(スポーツ紙デスク)
今季のオコエは1軍で61試合に出場。2割4分6厘、0本塁打、5打点という低調な成績に終わり、2軍で調整する期間も長かった。
「22年オフに楽天から現役ドラフトで移籍してきたオコエは、半ば1度はプロ野球チームから“クビ宣告”された身です。一方でパンチ力と類いまれなる俊足から、戦力としての期待がそこそこあった。球団は『他のチームでプレーできたほうがいい』と自由契約にした経緯を説明しましたが、言葉とは裏腹に、明らかに揉めた形跡がありました」(前出・スポーツ紙デスク)
一部で阿部慎之助監督(46)が課す厳しい練習に耐えられない、といった見方が報じられている。しかし「もっと根が深い」と球団OBが耳打ちする。
「オコエは桑田真澄前2軍監督(57)に寵愛されていました。これまでシーズンを通してレギュラー選手として活躍したことがない彼に対して桑田監督は、スタメンの心得、1年間戦う上でのメンタルの大切さなどを事あるごとに説いて納得させていたといいます。オコエは頭ごなしに言わず、語りかけるように諭す桑田監督の話を『今まででいちばん話が入ってくる監督さん』と心酔し、実際にそのアドバイスが1軍の試合で結果につながったこともありました。ところが球団は、育成を大切にする桑田監督よりも、来季契約最終年で後がなくなって焦りまくっている阿部監督のスパルタ方式の練習を推奨。さらに桑田監督を指導者からフロントに押し込めようとした結果、桑田氏のブチ切れ退団を招いたのです。師と仰ぐ指導者がいなくなった事態に心を痛め、相当な不安を感じたオコエが“反乱”を起こしたというのが真相です」
巨人ではプロ通算16試合しか1軍出場がない捕手の山瀬慎之助(24)も、出場機会を求めて契約更改を保留する異例の対応に打って出た。
「山瀬もレギュラー捕手に向けて、桑田監督が投手目線で手塩にかけて育てようとしていた若手の1人です。桑田チルドレンの2人は指揮官の退団に『桑田さんには一生ついていけるが、阿部監督は絶対無理』と、いずれも腹をくくったニュアンスの言葉を吐いていました。2人の言動を球団フロントは問題視しており、以前、オンラインカジノにかかわっていたオコエは生え抜き選手でないこともあり放出。2度目の契約交渉でサインした山瀬もトレードで排除する構えです」(前出・球団OB)
「桑田排除」が招いたチームの綻び。身から出たサビとはいえ阿部監督は頭が痛いオフを過ごしている!?

