卓球の国際大会「WTTファイナルズ2025香港」は現地12月13日に男子シングルス準々決勝が行なわれ、張本智和(世界ランク5位)がフェリックス・ルブラン(フランス、同6位)をゲームカウント4-3(12-14、11-8、12-10、11-3、8-11、7-11、11-9)で下し、準決勝に進出した。試合直後には張本の振る舞いに敵メディアから称賛が上がっている。
日本のエースが“天敵”から初勝利を挙げた。張本は第1ゲームをデュースの末に12-14で落としたが、続く第2ゲームを11-8で奪取してタイに戻す。
第3ゲームは5-10の劣勢から怒涛の7連続得点で逆転。第4ゲームも主導権を握り相手を圧倒した。だが追い詰められたルブランが驚異的な底力を発揮。フルゲームにもつれ込む粘りをみせた。最終第7ゲームも一進一退の攻防でどちらが勝ってもおかしくなかったが、最後は張本が執念でパリ五輪銅メダリストをねじ伏せた。
ルブランの母国は壮絶な激闘に感動。フランスのあらゆるスポーツニュースを配信する『RMC Sport』は「唯一のフランス人として残っていたフェリックス・ルブランのWTTファイナルズでの冒険は幕を閉じた」と肩を落としたが、「2024年のオリンピック銅メダリストは、日本のエースであるトモカズ・ハリモトとの伝説的な戦いの末(3-4)、準々決勝で敗退した」と、紙一重のゲームに拍手を送った。
さらに別の投稿では試合後、激闘を労うように抱擁した両選手のシーンを動画で投稿。フランスと日本の国旗を添えてハートマークを作った。
日本では動画配信サービス『U-NEXT』で生配信され、視聴した卓球ファンは「強い時の張本選手は本当に強い」「ドッキドキの試合だった」「混合団体W杯からの立て直しは見事」「人間的にもどんどん成長してるね」「素晴らしいファイティングスピリッツでした」「勢いのまま、中国勢とも好勝負を期待したい」など、コメント欄は称賛に溢れた。
難敵を退けた張本。続く準決勝は、向鵬と林詩棟の中国勢対決の勝者と対戦する。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】フルゲームの激闘後、ルブランと抱擁する張本智和
【画像】早田ひな、伊藤美誠、平野美宇、張本美和、木原美悠...女子卓球界が誇る“異次元の天才”たちを一挙にチェック!

