プロ野球・西武の今井達也は今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を表明した。その去就が日米球界から連日注目を浴びる右腕は自身のインスタグラムにフィラデルフィア・フィリーズのエース右腕を新たにフォローした。この動きを発端に、複数の米メディアがさまざまな憶測を展開し、米球界が騒然となっている。
フィラデルフィアの地元メディア『The Liberty Line』は12月12日、「イマイとザック・ウィーラーのインスタ動向、そしてファーストレディの日本のお菓子ストーリー」と題した記事を掲載。まだ移籍先が決まっていない今井がフィリーズ右腕をフォローしたことを伝え、「これだけなら正直なところ特別な意味はないかもしれない。だがその直後、少し気になる出来事が起きた」と記し、ウィーラーの妻であるドミニクさんが日本のお菓子や食品を大量に並べた写真をインスタグラムのストーリーにアップしたと紹介した。
写真には日本でお馴染みの「カントリーマアム（不二家）」「うまい棒（やおきん）」「味ごのみ（ブルボン）」「ビスコ（江崎グリコ）」「アイナインコールドＸ（オリオン）」「もっちゃんだんご（共親製菓）」といった、人気お菓子が大量に並んでいた。この意味深な投稿に同メディアは、「これが何かの決定的証拠か？ もちろん、そんなわけはない。だが、偶然で片付けるには、正直タイミングが良すぎる」と期待感をにじませ、今井の動向について次のように独自分析した。
「フィリーズ加入が現実的だと見られている。イマイは今オフの補強において最優先リストの最上位に置かれる存在だ。もしウィーラーが彼の“リクルーター”として接触し、生活面や文化面のサポートをフィリーズ先発陣のファーストレディ（ドミニクさん）が担っているのだとすれば、それは大きな動きの最初のドミノなのかもしれない」
同メディアはフィリーズが今井を狙う理由として、「あまりにも理にかなっている存在」だと指摘。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長が補強に求める条件「パワーピッチャーで耐久性がある」「年齢が若い」「ポストシーズンで先発陣の中核を担える」という要素を、27歳の日本人投手がすべて満たしていると高く評価する。
最後に話題となったウィーラー夫人のストーリーズについては、「あくまで注視すべき材料にすぎない」と前置きしたうえで、「インスタのフォローとお菓子の投稿だけで、何かが決まったと言えるはずもない」と冷静な見解を示す。ただ一方で、「どこか意図的にも感じられる。引き続き注目しておきたい。乾杯」と結んだ。
年齢も若く先発投手の駒不足に悩むメジャー球団から熱視線を集めている今井。日本人右腕の去就から、しばらく目が離せそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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