またあの2人が、同じ作品に出演している。その2人とは独特な存在感を放つ若手女優Kと、名優を祖父・父に持つ俳優。現在、放送中の朝ドラ「ばけばけ」で2度目の共演を果たしている。
「女優Kは名バイプレイヤーとして、業界で高い評価を得ています。出演作では登場回数が多くないものの独自の表現力を持ち、台本以上のキャラクターを形成する憑依型の女優です。圧倒的な存在感を放つため、現場では『第二のヒロイン』と評されるほどなんです」（ドラマ制作スタッフ）
放送中の朝ドラの現場で女優Kが本格的に登場し始めたのは11月下旬のこと。
「ドラマの役柄上、2人に接点はないのですが、撮影の合間に演技について深く語り合っている姿をよく見かけました」（前出・ドラマ制作スタッフ）
2人が初めて共演した大河ドラマでは、母と息子という役柄だった。親子の情愛と歴史の荒波を繊細に表現し、視聴者の涙を誘った。
「当時の撮影で、2人が初めて母子として絡むシーンでは、事前のリハーサルができなかったんです。でも、撮影直前に女優のKさんに、自分の役に対しての思いを伝えたところ、Kさんがその思いを受け止めて1度の撮影でOKが出たんです。俳優としての感性が似ているのかもしれません」
当時を知るテレビ局スタッフはそう振り返る。
その後も、女優Kは多数の映画に出演し、透明感のある演技が話題になった。
一方の俳優のほうも、今年は大河ドラマ「べらぼう」に出演するなど、着実にキャリアを重ねている。
「お互いをリスペクトし合っているのが伝わってきます。撮影後にスタッフも交えて食事に行くこともあるそうです。2人は同世代で、業界での経験も豊富。演技に対する真摯な姿勢が共通していて、自然と意気投合するんでしょうね」（ドラマ関係者）
演技への情熱で結ばれたプロフェッショナル同士の会話は、途切れることがなかったという。
「2人の演技に対する姿勢は業界でも群を抜いています。特に女優Kは、役を演じる際に徹底的に役柄研究をすることで知られています。俳優もまた、祖父、父と続く名優の血を受け継ぎつつ、独自の表現を追求する姿勢が注目されています」（芸能関係者）
撮影現場で育まれている2人の“リスペクトの絆”が、今後、どんな化学反応を見せてくれるのか。業界内で期待が高まっている。
「こうした良質な信頼関係が、いつか別の感情へと変わることもあります」
前出・芸能関係者は意味深に笑う。そんな期待を込めつつ、2人の共演シーンを見守りたい。
