私、まだまだ終わってない

(写真:iStock)
年を重ねるたびに、フットワークは重くなり、プライベートの予定も体力の余裕や損得勘定がないと動けなくなっている。
だけど、今の私の頭にそれはない。学生の頃のように、まっすぐ感覚でうごいている自分に気づく。
――私、まだまだあのころのまま、終わってない。
いまだに、坂の途中にいる。
想いを噛みしめ、崇を上目遣いで見つめた。
【#3へつづく:「この初老の女が私?」映像に映った“残酷な姿”に凍り付く。もう若くない…悟った女が辿りついた答え】
(ミドリマチ/作家・ライター)
