インドには善良なお店がたくさんありますが、ボッタクリをしてくる店も多くあります。特にチープな価格の屋台は、ボッタクリ率が高めです。
たとえば、インドの地方都市・ポートブレアのこの屋台、めちゃくちゃ美味しいと評判で大人気ですが、ボッタクリで人を騙そうとしてきます。
観光客に対しては、たとえ同じインド人でも、ボッタクろうとしてきます。当初、外国人だけボッタクると思ったのですが、Googleクチコミを読んでみたところ、インド人からもボッタクってるようです。
人を騙そうとしてくるのに、どうして人気なのか?
その理由は、美味しいから。
もうひとつは安いから。
そして「現地人には適正価格で売っているから」です。
ここは焼きそばやサモサ、チキンロールなどが人気です。特に焼きそばは地域住民に人気で、多くの人地が行列を作って買っていました。チキンロールも大人気。生地を鉄板で焼いて、そこに玉子焼きを重ねて焼きます。焼きあがったら、それでチキンを巻いて出来上がり。
作っているようすを見ているだけで、腹が減ってきます。
どうです?
めちゃくちゃウマそうです。
でも、ボッタクリなんです。
あまりにも人気すぎて、たくさんオーダーが入るため、一気に複数の生地を焼いていきます。おそらく、生地に旨味要素が足されていると思われます。煙と湯気に含まれる薫りが、すでに美味しそうなのです。
作っているようすを見ているだけで、腹が減ってきます。
どうです?
めちゃくちゃウマそうです。
でも、ボッタクリなんです。
筆者は250インドルピーを支払ってチキンロールを買いました。実においしそう。生地がパリパリで、クルッと巻こうとしても、硬い部分があるため、バキボキと直角に曲がります。円柱状にはなりません。
表面はかなりパリパリでザクザク。
容赦ない硬度ですが、その硬さが実に良いのです。
油と脂がしみ込んだ硬い生地は、香ばしく焼かれていて、実に甘美。
しかし、筆者、このチキンロールをゲットするまで、2日かかっています。初日はお金を渡しても「足りない!!」と言われ、売ってくれませんでした。初日に150インドルピーを渡しましたが、チキンロールを渡してくれないので、あきらめて帰りました。品物も返金もナシ。
次の日、改めて行きました。
すると「チキンロールは250インドルピーだ」と言われました。
約100インドルピーで食べ放題になるインド。
屋台のチキンロールが250インドルピーのはずもなく。
そもそも、ほかのインド人は30インドルピーぐらいで買っていました。
しかし相手が「250インドルピーだ」と言うので、仕方なく100ルピーを渡しました。
これで前日の150インドルピーと合計して250インドルピーを支払ったことになります。
しかし「足りない!」と言ってきます。
どうやら、前日払った150インドルピーは、日付が変わったのでリセットされたようです。
さすがに「払っただろ!」と怒りましたよ。
すると「わかったわかったしょーがねーなぁー」みたいな態度に。
そしてサモサを渡してきました。
なんでサモサ!
違うッ!
チキンロールッ!
指摘したら、仕方なさそうにチキンロールを渡してくれました。
そしてようやく食べられたのです。
なので、インドは、観光客というだけで、現地人と同じ価格でメシが食えるとは限らないので、お気を付けください。
でも、チキンロールはむちゃウマでした。
ごちそうさまでした!
(執筆者: クドウ秘境メシ)
