現地時間12月13日(日本時間14日、日付は以下同)、『エミレーツNBAカップ2025』は準決勝を迎え、ネバダ州ラスベガスにあるTモバイル・アリーナで2試合が行なわれた。
イースタン・カンファレンスではニューヨーク・ニックスとオーランド・マジックが激突。同点10度、リードチェンジ11度を数えた激戦をニックスが132-120で制し、決勝進出を決めた。
マジックはチームトップの平均22.7点を誇るフランツ・ヴァグナーを左足首負傷で欠いたほか、同4位の平均14.9点をマークし、準決勝でも前半だけで25得点(試合全体で26得点)を叩き出していたジェイレン・サッグスが、第3クォーター途中に左股関節を痛めて途中退場。
主力のアクシデントに見舞われるなか、パオロ・バンケロが25得点、8リバウンド、デズモンド・ベインが18得点、6リバウンド、7アシスト、ウェンデル・カーターJr.が14得点、6リバウンド、4スティール、アンソニー・ブラックが12得点、8リバウンド、4アシスト、2ブロックをマークするも、頂上決戦には一歩及ばなかった。
見事勝利したニックスはこれで5連勝。18勝7敗(勝率72.0%)でイースト2位の座を堅持し、直近10戦で9勝1敗と絶好調だ。
現在チームはマイルズ・マクブライド(足首負傷)、ランドリー・シャメット(肩の負傷)という2人のローテーションメンバーを欠いているが、ジョシュ・ハートを先発起用後に白星先行で戦うことができている。
準決勝で、ニックスはジェイレン・ブランソンがゲームハイの40得点、8アシスト、カール・アンソニー・タウンズが29得点、8リバウンド、OG・アヌノビーが24得点、6リバウンド、4アシスト、3スティール、ミケル・ブリッジズが16得点、ハートが12得点、6リバウンド、6アシスト、3スティール、ミッチェル・ロビンソンが両チーム最多の9リバウンド、4ブロックをマーク。
開幕から25戦を終え、タウンズは新任マイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)の影響をこう口にしていた。
「すごく人当たりが良いんだ。それにもちろん、笑うのも好きでね…。僕らはまだ学んでいる途中にあるけど、学びながら試合に勝ち続けることができているのは、コーチングスタッフとロッカールームにいる仲間たちが良好な関係を築けている証さ」
新指揮官の下、充実のシーズンを送るニックス。まずは三代目NBAカップ王者の座を勝ち取り、53年ぶり3度目のリーグ制覇に向けての弾みをつけたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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