関係者からの熱いエールに……
試合中の“チーム中島”の笑顔も印象的だったが、すべての試合を終えた後に行われた壮行会も笑顔であふれていた。
KiT CURLING CLUBの柏原一大が「カーリングを始めたときから尊敬の念を抱き、2人の背中を追いかけてきた」という2人に応援メッセージ入りの日の丸を贈り、「(2人が4人制代表として出場したバンクーバーパラリンピックから)世界の中島が復活ということで、体調を崩さないで頑張ってください。そうしないと(オルタネートである)僕たちが行くことになってしまうので」とスピーチし、参加者たちはどっと沸いた。
ライバルであり、車いすカーリング仲間の柏原が寄せ書き入り日の丸を贈呈したその後、“チーム中島”に向けた応援動画がモニターに映し出され、15組約45人のメッセージが流れると、「世界選手権で金メダルを獲っても泣かなかった」という中島が思わず涙。それぞれの人たちとの思い出が呼び起こされ、熱いものがこみ上げたと言い「こんなはずじゃなかったのに。感動してしまった」とまた涙。小川の頬にも大粒の涙が伝い、「いい仲間がいてカーリングを続けてきてよかった」と言葉を詰まらせながら感謝を述べた。
カーリング界から動画で熱いメッセージが集まった動画メッセージは、昨年からチームに帯同する荻原が自身の伝手で関係者に依頼したり撮影したりしたもの。この日参加できなかった全国の車いすカーラーに始まり、日本カーリング協会会長や各都道府県協会の重鎮、小穴桃里・青木豪ペアなど海外遠征中の日本代表もメッセージを寄せた。
中島と小川は、涙を流しながら応援を呼びかけた最後は、「パラリンピックの最終日まで残れるように頑張っていきたい」と中島がスピーチ。
2人の挑戦の軌跡は、世界の舞台を目指す車いすカーリング選手たちの歴史でもある。“チーム中島”に温かい拍手とエールを送った車いすの選手たちは、5月の日本選手権で再会することを誓い、それぞれの帰路についた。
text by Asuka Senaga
photo by Takamitsu Mifune
