【女子アナ戦国時代5】
フジテレビの性加害という未曽有の不祥事が発覚した2025年。テレビ界には逆風が吹き荒れ、女子アナたちは好奇の目にさらされた。そのためか、女子アナ業界には世代交代と熾烈な過当競争の波が押し寄せているという。実力、美貌、運、SNS戦略…。テレビ各局の女子アナ事情を総力レポートした。
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背水の陣で信頼を集める日比アナ
今年度のTBSは新人女子アナの採用を見送るといった人事戦略を採用し、テレビ界を驚かせた。そんな同局内において厚い信頼を集めているのが日比麻音子アナ(32)だ。
’16年入社の彼女は、情報番組からバラエティーまで幅広くこなす器用さで頭角を現している。金曜日の『Nスタ』で総合司会を担当し、『オオカミ少年』では浜田雅功を相手に堂々とした進行を見せ、その実力は局内外で高く評価されている。
「見た目は若々しく可愛らしいが、報道の現場では落ち着いた語り口でニュース原稿を読む。バラエティーではお笑い芸人との絶妙な距離感でスタジオを回す。両方できるアナウンサーは貴重です」(TBS関係者)
他局が華やかさや話題性を前面に押し出す中、日比アナは実力で着実に評価を上げてきた。スキャンダルとも無縁で、SNSでの過剰なアピールもない。これこそがTBSの求める次世代のエース像と言える。
とはいえ、局を支える中堅として存在感を示しているベテランもいる。江藤愛アナ(40)だ。’09年入社で、同期は女優に転身した田中みな実(39)。対照的な道を歩む2人だが、江藤アナは局アナとして揺るぎない地位を確立している。
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急遽の起用で見せた江藤愛アナの驚きの実力
「『ひるおび』『THE TIME,』など主要番組で安定した進行を見せている。特に評価されるのは、不祥事で降板した出演者の穴を埋める形で急遽メインを任されたケース。突然の人事にも動じず、完璧にこなす。これは日頃の信頼の積み重ねがあってこそ。華やかさを追わず、丁寧な仕事を続けてきた結果です」(同)
さらに“TBSの朝の顔”と言ってもいい田村真子アナ(29)。『ラヴィット!』で明るいキャラクターを発揮し、視聴者に親しまれている。バラエティーでの活躍が目立つ田村アナだが、実は報道番組でも確かな実力を持つという。
「朝のバラエティー番組で笑顔を振りまいているイメージが強いが、ニュースを読ませれば予想以上に上手い。スポーツ実況などでも力を発揮できるポテンシャルがある」(編成関係者)
TBSは日比アナ、江藤アナ、田村アナという実力派トリオを軸に据えている。
【女子アナ戦国時代6】に続く
「週刊実話」2025年12月18・25日号より
