『WORLD TAG LEAGUE 2025』優勝チームのザック・セイバーJr.&大岩陵平が一夜明けた15日、東京・中野坂上の新日本事務所で会見。1・5大田区大会でIWGPタッグ王者・Yuto-Ice&OSKARへの挑戦が決まり、大岩は「棚橋さんのいなくなったあとの新日本プロレスの中心にいけるように頑張っていきたい」と誓った。
ザック&大岩のTMDKコンビは12・14熊本大会における決勝戦で辻陽太&ゲイブ・キッドを破ってWORLD TAG LEAGUE初優勝を飾った。キャリア初のタイトル戴冠を果たした大岩が「K.O.B、てめえらからタイトル剥がすのはこの俺、大岩陵平だ」とIce&OSKARの持つIWGPタッグ獲りを宣言。1・5大田区大会で王者vs覇者のタッグ頂上対決が決まった。
WTL制覇から一夜明けたこの日、会見に臨んだ二人は「俺自身だけじゃなく、パートナーの大岩が新日本で初のタイトルを手にすることができ、その喜びを一緒に分かち合えたのをうれしく思っている」(ザック)、「約1年3ヵ月前に凱旋して、ずっと自分的にくすぶってたんですけど、なんとかなんとか、やってきたことが間違ってなかったという証明がこのトロフィーとともにできたんじゃないかな」(大岩)と振り返った。
そして年明け早々、タッグ頂上決戦に臨む。舞台は1・4東京ドームではなく、1・5大田区となったが、二人に異論はない。ザックが「中途半端な順番のカードで1月4日、試合に出るよりも、1月5日、棚橋が去った、次の新日本の新しい時代を背負っていく象徴として大岩とメインイベントでIWGPタッグに一緒に挑戦できるのをとてもうれしく思っている」と話せば、大岩も「メインだったら僕も納得できるかなと思います。棚橋さんがいなくなった、去ったあとの最初の大会でメインで締めるってことは大事」と意義をかみしめた。
王者・Knock Out Brothersとは12・3静岡大会におけるWTL公式戦で敗れて以来の再戦となる。「とても新しい風を吹かせているタッグチームだと思う。今までにないタッグチーム像を作り上げている二人だと思うし、その実力は自分も認めている」と評したザックは「タッグリーグでは彼らに一度負けているが、そのあと自分と大岩で戦い方を修正しつつタッグリーグを勝ち進むことができた。勝った試合はすべてワンパターンではなく、いろいろな勝ち方で勝ちを収めてきたので、Knock Out Brothersが俺たちの成長した姿に驚くことは間違いない」と攻略に自信満々。大岩も「公式戦でやった時は挑発に乗って、あっちの土俵で戦ってしまったのが敗因」と自己分析しつつ、「こうやってトロフィーをゲットして、自分たちのプロレスを完成できたので、ここはプロのレスリングで勝負したい」と宣言。「社長がいなくなって、新しいファンもどんどん見つけていかなきゃいけない中で、ああいう下品なチャンピオンがベルト持ってたら、ちっちゃい子や中学生、高校生、悪い影響を与える」と苦言を呈したうえでベルト獲りを宣言した。
IWGPタッグ戴冠後の王者像も描いてある。ザックは「タッグの試合がビッグマッチのメインでやれるような存在になっていきたい」とし、「大岩とならそれを間違いなくやれると思っている」とキッパリ。大岩も「自分たちが目指してるのは世界最高のテクニカルタッグ」と設定し、「タッグのベルトが現状、シングルのベルトよりもちょっと下に見られてることがあると思うんですけど、自分はそんなこと全くないと思っていて。タッグだってプロレスの面白さがいっぱい詰まってるし。だからシングルのベルトと同等に持っていけるように戦っていきたい」とタッグ王座の権威向上を見据えた。
1・5大田区は棚橋弘至引退後、初の大会。新たな新日本の始まりとなる。大岩は「これがゴールじゃないんで。棚橋さんのいなくなったあとの新日本プロレスの中心にいけるように頑張っていきたい」と誓うばかり。「しっかりベルトを獲って大会を締めて、棚橋さんがいなくなっても大丈夫だということを証明しようと思います」と言い切ってみせた。
☆1/5(月)東京・大田区総合体育館『NEW YEAR DASH!!』17:00開場、18:30開始
▼IWGPタッグ選手権試合
[挑戦者/WORLD TAG LEAGUE 2025優勝チーム]
大岩陵平
ザック・セイバーJr.
(1/60)
OSKAR
Yuto-Ice
[第111代王者]
※Ice&OSKAR2度目の防衛戦
【会見の模様】
▼ザック「まず初めに、この12月、WORLD TAG LEAGUE優勝することによって、この1年を締めくくることができた。自分たちにとって大切な大会で優勝できた、この結果をうれしく思っている。俺自身だけじゃなく、パートナーの大岩が新日本で初のタイトルを手にすることができ、その喜びを一緒に分かち合えたのをうれしく思っている。振り返ってみると、WRESTLE KINGDOMのメインイベントを経験することによって、自分自身も成長することができた1年だったと思っている。次の『WRESTLE KINGDOM 20』では、言うまでもなく新日本にとって、これまでで一番大切な意味のある大会になると思っているが、俺たちがタッグに挑戦する場としては、あまりふさわしくないのではないかと思っていたので、むしろ1月5日に挑戦できることをうれしく思っている。中途半端な順番のカードで1月4日、試合に出るよりも、1月5日、棚橋が去った、次の新日本の新しい時代を背負っていく象徴として大岩とメインイベントでIWGPタッグに一緒に挑戦できるのをとてもうれしく思っている」
▼大岩「約1年3ヵ月前に凱旋して、ずっと自分的にくすぶってたんですけど、なんとかなんとか、やってきたことが間違ってなかったという証明がこのトロフィーとともにできたんじゃないかなと。昨日、トロフィーをゲットしたんですけど、まだ信じられないような気持ちだったり、すごくうれしいんですけど、これがゴールじゃないんで。自分たちはここからトロフィーの続きでベルトをしっかり獲って、棚橋さんのいなくなったあとの新日本プロレスの中心にいけるように頑張っていきたいと思ってます」
――1・5大田区大会での挑戦については?
▼大岩「ザックと同じで、メインだったら僕も納得できるかなと思います。棚橋さんがいなくなった、去ったあとの最初の大会でメインで締めるってことは大事。その意味を理解して、しっかりベルトを獲って大会を締めて、棚橋さんがいなくなっても大丈夫だということを証明しようと思います」
――パートナー・大岩選手のシリーズを通しての成長ぶりをどのように感じた?
▼ザック「もちろん、このトーナメントを通じて大岩の成長を強く感じることができた。去年は2ヵ月ぐらい前にNOAHから凱旋でWORLD TAG LEAGUEに戻ってきて、あまり自分たちの技術を高めていく時間がないにもかかわらず、確か6ポイント獲ることができたので、その時点でかなりいいチームになれるということは直感的に感じていたが、この1年、さらに仲を深めてきて、自分たちのスタイルの共通点、またスタイルが違うところでもどのように相手に合わせて戦っていくかということを1年を通じて、かなり深く技術を磨き上げられたので、この結果につながったと思っている。TMDKの中でも若い大岩が積極的にチームの中で雰囲気を作ってくれる。ロッカールームの中ではかなりフレンドリーな雰囲気になってたし、打って変わって試合ではとても真剣に勝ちにこだわる姿を自分とともにファンに見せ続けられたというのは、とてもうれしい。大岩の成長が間近で見れたと思っている」
――公式戦で敗れているが、王者K.O.Bの印象は?
▼ザック「いうまでもなくKnock Out Brothersの二人は今までのヤングライオンからは考えられないようなスタイルを持っているし、今のニュージャパンにとって、とても新しい風を吹かせているタッグチームだと思う。今までにないタッグチーム像を作り上げている二人だと思うし、その実力は自分も認めている。タッグリーグでは彼らに一度負けているが、そのあと自分と大岩で戦い方を修正しつつタッグリーグを勝ち進むことができた。勝った試合はすべてワンパターンではなく、いろいろな勝ち方で勝ちを収めてきたので、Knock Out Brothersが俺たちの成長した姿に驚くことは間違いないと思っている」
▼大岩「Bブロックのタッグリーグの公式戦でやった時は挑発に乗って、あっちの土俵で戦ってしまったのが敗因だったかなって思ってるんで。でも今、自分たちはこうやってトロフィーをゲットして、自分たちのプロレスを完成できたので、ここはプロのレスリングで勝負したいです。1・5でタイトルマッチするわけですけど、社長がいなくなって、新しいファンもどんどん見つけていかなきゃいけない中で、ああいう下品なチャンピオンがベルト持ってたら、ちっちゃい子や中学生、高校生、悪い影響を与えると思うんで。自分とザックで獲って、しっかりとしたチャンピオン像のタッグチームとして新日本の中心にいきたいと思ってます。OSKARに一つ言いたいことがあるんですけど、昨日、優勝してXちょっと見たら、『大岩が優勝したのは、大岩が注目されてるのはIceのおかげだ』って言ってたんですけど、自分からしたらOSKARこそ、注目されてるのはIceのおかげじゃないかと。あのでかい体して、結局リングでは相手もお客さんも『Ice、Ice』って。ああいう口だけのチャンピオンにはなりたくないですね」
――タッグベルトを獲ってやっていきたいことは?
▼ザック「まず今回のタッグリーグを通じて、新日本のタッグのレベルは今までになく高いところにあるのは、自分たちだけじゃなく、他のチームもHOUSE OF TORTURE以外のチームには強く感じることができて、それをうれしく思っている。自分はIWGPタッグチャンピオンになったことは以前あるけど、1月5日に勝って、新しいチャンピオンになったら、さらにタッグの強さを新日本の強さとして広めていくような試合をしていきたいと思っている。タッグの試合がビッグマッチのメインでやれるような存在になっていきたいと思っている。昔、タイチと組んでいた頃はそれに近いようなレベルにはいったけど、まだまだ自分が満足するようなところにはいかなかった。大岩とならそれを間違いなくやれると思っている。TMDKのフロントマンとしての使命だと思っているのは、タッグの価値を上げて防衛を重ねていくことで、大岩自身の実力も上げていくことができると思っている。メインイベントを数多く経験してもらって、試合後のマイクやこういう会見とか、いろいろな場数を踏んでもらうことによって、俺だけではなく大岩のレベルも上げて、最終的には彼が新日本の世界ヘビーのチャンピオンになってもらうのが自分の目的である」
▼大岩「タッグチームっていろんな種類のタッグチームがいると思うんですけど、個々が強かったり、ずっと長年付き添ってる二人がタッグが組んだり。自分とザックのタッグチームっていうのは、自分たちが目指してるのは世界最高のテクニカルタッグ。そこを目指してやっていきたいと思っていて。タッグのベルトが現状、シングルのベルトよりもちょっと下に見られてることがあると思うんですけど、自分はそんなこと全くないと思っていて。タッグだってプロレスの面白さがいっぱい詰まってるし。だからシングルのベルトと同等に持っていけるように戦っていきたいです」
――優勝後「主役」という言葉があり、棚橋引退後、来年はIWGP世界ヘビーもテーマになるが?
▼大岩「主役って言ったのはモブって言われたことに対しての皮肉というか、そういう意味で使わせてもらったんですけど。新日本のレスラーってみんな新日本の中心に行きたがってると思うんで。そのきっかけの一つにこのタッグリーグのトロフィー、これを皮切りにどんどんうなぎ上りにやっていければいいかなと。棚橋社長が引退する前にこのタイトルをゲットできたっていうのも一つ自分の中でホッとした部分で、これがあるから今までやってきたことは間違ってなかったと思うので、このまま自分のスタイルを貫いて来年も戦っていこうかなと思ってます」

