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「正直1秒も面白くなかった」粗品の本気の言葉は『THE W』に何をもたらしたのか “優しい賞レース”が更新された夜

「正直1秒も面白くなかった」粗品の本気の言葉は『THE W』に何をもたらしたのか “優しい賞レース”が更新された夜

ニッチェの優勝までのストーリー ライバルとの絆

ちなみに粗品はエルフに「女王どころか、王にもなれますから」とコメントの最後に最大級の賛辞も送っていた。

今大会は、どうしても“劇薬”である粗品が目立っていたが、やはり主役は出場者たちだ。最終決戦に残ったのは、Aブロックを満票で勝ち上がった紺野ぶるま、Bブロックを制したニッチェ、そして視聴者投票で復活したエルフだった。

いずれも、複数回決勝進出歴があり、テレビでも既におなじみ。それでも、ネタで勝ちたいという強い思いが、初出場組を退けた。

特にニッチェは、7年ぶりの出場。2017年の第1回でのキャッチフレーズが「ネタで売れたい人気者」だったことが示すとおり、もうこのときから“売れて”いた。実は第1回への出場には消極的だったことを、今回の『審査フィードバック反省会』(Hulu)で明かしている。

そんな彼女たちに「出てほしい」と背中を押したのが、今回、最終決戦で雌雄を決した紺野ぶるまだったという。その第1回があったからこそ、妊活や育休を経て、やっぱり自分たちはネタをやりたいと再び『THE W』に挑戦した。

大会のシステム上、芸歴1年目の若手と直接対決で敗れる可能性もある。そこにテレビでしっかりとした地位のある彼女たちが挑むのは、ハイリスク。並々ならぬ決意があったに違いない。そして、抜群の演技力を武器に3票-2票-2票という大接戦で優勝を果たしたのだ。

結果的に、かつて背中を押してくれた紺野ぶるまの“壁”になったというのは、なんとも熱い話だ。ニッチェが所属するマセキ芸能社からは意外にも大型賞レース番組では初の戴冠。その意味は大きい。

「親友と一緒にずっとやってきて、2本ネタを見ていただいて優勝を勝ち取れたというのが本当に嬉しいです!」

そう言って涙を流し、肩を抱き合う2人。その光景は、他の賞レースと等しく尊いものだった。

出場者、審査員、スタッフ――全員の「本気」が交錯して、『THE W』の価値は更新されていく。

文/戸部田誠(てれびのスキマ)

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