
朝晩の洗顔や夜のクレンジングをないがしろにしていませんか? 実は肌をもっちりさせるのも、カサカサに乾燥させるのも、洗顔方法しだいなのだそう。皮膚科医・友利先生直伝の洗顔法で、今日から潤う美肌を目指しましょう!

お話を伺ったのは…
▷皮膚科医 友利 新先生
クリニックに勤務するかたわら、テレビ、雑誌などのメディアやSNSを通じて医師としての立場から美容や健康を追究している。YouTubeはチャンネル登録者数約166万人。
<クレンジング>は2~3分以内にササッと終わらせる
メイクの油を落とすための成分・界面活性剤は必要な皮脂まで落とすため、短時間ですますのが◎。日焼け止めだけでもクレンジングは必須です。【ポイント】
クレンジング剤を使い分ける
しっかりメイクはオイル、軽いメイクはミルクやクリームタイプを。シートを使うならこすらずに押しあてて。
こすらずに乳化させる
クレンジング剤は肌にのせてぬるま湯でぬらし、乳化させればメイクが落ちます。こすっていいのは鼻だけ。
STEP1 ポイントリムーバーをコットンにのせ目もとにあてる
ポイントリムーバーをコットンにたっぷりのせます。それを目もとにやさしくあててアイメイクを落としましょう。コットンで目もとをこすらないように注意。

STEP2 クレンジング剤をTゾーン→ほおの順につける
クレンジング剤を手のひらにのせて両手にのばし、まずおでこと鼻のTゾーンにつけます。手に少しクレンジング剤を足して、ほおや目もとにもつけましょう。

STEP3 手をぬるま湯でぬらして肌にあてて乳化させる
両手をぬるま湯でぬらし、Tゾーンを中心に顔全体にやさしくあてて、クレンジング剤を乳化させます。肌が白くなってきたら乳化し、メイク汚れが落ちてきたサイン。

STEP4 ぬるぬる感がなくなるまで丁寧にぬるま湯ですすぐ
ぬるぬる感がなくなるまで、ぬるま湯でよくクレンジング剤をすすぎます。特に生え際はクレンジング剤が残りやすいので、鏡で確認しながら念入りに落としましょう。

STEP5 タオルをやさしくあてて水分を拭き取る
タオルを肌にあてて、やさしく水分を拭き取ります。このとき、ゴシゴシこすらないように注意しましょう。

<洗顔>は20~30秒でこすらず泡で洗う
洗顔もこすらないことが鉄則。モフモフ泡が汚れを吸着してくれるので、手が肌に触れないようにして、やさしく泡を押すように洗いましょう。【ポイント】
きめ細かな泡を作って汚れを吸着
洗顔料は100円ショップなどで売っている泡立てネットを使うのがおすすめ。きめ細かな泡が汚れを吸着。
こすらず泡で肌を押すイメージ
たっぷりの泡で肌を押すように洗うのが、乾燥しない正しい洗顔法。くれぐれも肌をこすらないこと。
洗浄時間は20~30秒
必要な皮脂まで落とさないように、洗浄時間は20~30秒。短時間で終わらせましょう。
STEP1 泡立てネットでたっぷりと泡を作る
泡立てネット(100円ショップのものでOK)をぬらして洗顔料を泡立てます。手のひらを下に向けてもたれないくらい、きめ細かくてしっかりした泡をたっぷりと。

STEP2 Tゾーンに泡をのせたら次に顔全体に泡をのせる
片手にのせたたっぷりの泡を皮脂分泌が活発なTゾーンにのせます。次に両手に泡を広げて、顔全体に広げるように、ほおにも泡をのせていきましょう。

STEP3 手のひらが肌に触れないように泡で顔全体を押す
泡はのせた瞬間に汚れを吸着してくれるので、こすらずに手のひらで泡を押します。肌に手が触れないように、泡で顔を押しながら汚れを落としましょう。

STEP4 ぬるま湯で素早く泡を落とす
ぬるま湯を手にすくって、泡を素早く流します。生え際やあごまわりなど、泡が残りやすいところもキレイに洗い流しましょう。

STEP5 タオルでやさしく押さえる
タオルを肌にあてて、やさしく水分を拭き取ります。

【乾燥から肌を守る生活習慣とは?】
エアコンの風が直接あたらないようにする
夏でも冬でも、エアコンの風が肌に直接あたると、乾燥しやすくなります。風が直接あたらないように、ファンの向きを変えたり、ボディの場合なら、上着をはおるなどして対策を。
毎日たっぷり水を飲む
体の中の水分が減ると乾燥しやすくなります。特に冬は湿度も下がるので皮膚の水分も枯渇しがち。あまり水分をとっていない人は、意識してたっぷりと水を飲むようにしましょう。
曇っていても日焼け止めを塗る
紫外線は乾燥をひどくして、肌の老化を早める大きな原因の一つです。メイクをしない日も、太陽が出ていない曇りの日もUVクリームを塗って、常に紫外線対策を心がけましょう。

UVクリームの全顔量は、ピースした指2本分。多くの人は塗布量が少ないので量に注意して。
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時間をかけてじっくり洗顔するのが肌のため…なんて思い込みでした! 潤いを守るためには、クレンジングも洗顔も短時間で、が大原則です。こすらず、すばやく、丁寧に、クレンジング&洗顔をして、もちもちお肌を目指しましょう。
イラスト/西村オコ 編集協力/山本美和
文=高梨奈々

