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監督・槙野智章が描く藤枝の“未来図”。就任会見で異例のプレゼン――14分に込められた覚悟「平均入場者数8千人以上を目ざす」

監督・槙野智章が描く藤枝の“未来図”。就任会見で異例のプレゼン――14分に込められた覚悟「平均入場者数8千人以上を目ざす」


 J2藤枝MYFCの新監督への就任が12月12日に発表された元日本代表の槙野智章氏。そのリリースの3日後、15日には異例の就任記者会見が行なわれ、監督としてのファーストキャリアの舞台に藤枝を選んだ理由と、そこで展開したいサッカーについて、次のように答えた。

「チームの理念、攻撃的なサッカーというところが、すごく自分と合うなというのがまず一つありました。あとは街の方たちの関わり方もそうですし、もっと大きくなるであろう可能性があるチームに、自分がどう加わっていけば大きくなれるのか。そこに興味がありました。

 観ている人も楽しい、やっていても楽しい、時間泥棒じゃないですけど、ファン・サポーターの方々が夢中になれるような攻撃的なサッカーを展開していきたいと思います」

 また自身の就任挨拶の際には、「まずは僕がどういうプランを持ってこのチームにやってきたのか、今後自分がどういうふうにやっていきたいのか、短くプレゼン形式で話したいと思います」と語り、自ら手作りした資料画像をスクリーンに映しながら、監督としてのビジョンを語り始めた。予想外の展開に静岡県内外から数多く駆けつけたメディア関係者にも戸惑う空気が感じられたが、蓋を開けてみれば実に彼らしい見事なプレゼンテーションだった。
 
 その全てをここでお伝えすることはできないが、サッカーに関しては「UBAU(うばう)」というキーワードを掲げている。

 自分たちからアクションを起こして「ボールを奪う、ゴールを奪う、勝点を奪う、ファンのハートを奪う」ことを実践していくという。また「サッカーの試合は、究極の祭りだと思っています」とエンターテインメント性も重視しており、その考え方は前任の須藤大輔監督と共通する部分も多い。これまでの藤枝スタイルを愛してきたサポーターにとっても喜ばしい部分だ。

 そのうえで目ざすサッカーについて「Mirageo(ミラージオ)」という造語を「来年の流行語を狙ってます」と言いながら提示した。

“Mirage=迷彩”、“Neo=新時代”、“Go=行く”の3つを組み合わせた言葉で「どこから攻めてくるかわからない、幻のような攻撃、観ていて予測不能で楽しいスタイル」と説明する。それが来年のゲームでどのように表現されるのか、まだ詳細は語られていないが、またひとつ楽しみな要素が加わったことは間違いない。
 
 その他に印象的だったのは、「平均入場者数8千人以上を目ざす」、「子供たちやシニア層にもっとアプローチしていく」など、チームマネジメントだけでなくクラブマネジメントに関しても言及し、積極的に関わろうとしていること。藤枝を強くするだけでなく、より高い人気を得て、クラブ規模の拡大に寄与していきたいという熱い想いも伝わってきた。

 約14分間のプレゼンだったが、伝えたいことがしっかりと整理され、言葉もわかりやすく、力強く、情熱的。サッカーチームの監督としては、選手にコンセプトや想いを“伝える力”が重要になるが、その意味では非常に頼もしく感じられた。と同時に、プロチームの監督となるために時間をかけて入念な準備を重ねてきたのも存分に伝わってきた。

  品川CCで3年間指導経験を積み、今年はトップチームの監督を務めたが、プロチームの現場に指導者として関わった経験はない。そこからいきなり監督に就くことに不安を感じるファンもいるかもしれないが、その懸念に対して新監督は次のように答えた。
 
「監督になるために35歳で引退しましたし、この3年間を監督になるための準備期間にしっかりと当ててきました。これが1年早かったら、自分がやりたいサッカーを含めて考えが整理できてなかったと思いますが、この3年間で選手たちと向き合うこと、指導者としての時間、いろんなことに対して挑戦できたことがすごく良かったと思います。自分の中で準備はできていますし、すごく良いタイミングで自分に合うチームからオファーをいただきました。不安は全くありません」(槙野)

 選手としての輝かしい実績やバラエティ番組での活躍だけでなく、静岡のローカルスポーツ番組でMCを務めていることもあって、県内での認知度・注目度は抜群。それを存分に活かすことも、発展途上のクラブである藤枝にとっては大きなプラスとなる。

 結果が出るのは1年半後になるが、藤枝と槙野監督とのマッチングという意味で、双方にとって非常に価値のある出会いであることは、最初の会見から実感することができた。

取材・文●前島芳雄(スポーツライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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