・見知らぬ芋
さらに凄まじかったのがポテトだ。マックのポテトとは、かれこれ35年以上の付き合いになる。味なんて今さら確認するまでもない。しかし、一口食べて愕然とした。
……甘い!?
いつもの香り、いつもの食感なのに、味が完全におかしい。じゃがいもの、素材そのものの甘みを強烈に感じるのだ。私の目の前にはアメリカの広大な大地が広がっていた。お前、本当にマックのポテトなのか?
側(がわ)は見慣れた姿かたちなのに、中身はまったくの別人。『寄生獣』にこんなシーンがあったような気がする……。
実は私は以前、松屋の『ごろチキ』を最高の状態で味わうため、丸一日断食して臨んだことがある。
しかしその時は、味の解像度が飛躍的に上がりはしたものの、ここまでの不穏さは感じなかった。同じ炭水化物の権化であるカレーを食べたにもかかわらずだ。マックと松屋、果たして何が違うのか?
・何を食べる?
店を出た後も、しばらく酔っぱらったようなフワフワした状態が続いた。もしかしたらマックの商品には、空腹の限界を超えた人間にしか知覚できない “ナニカ”──。
人類には早すぎた魔法、あるいは魔術のようなものが込められている……のかもしれない。
健康診断の直後に食事をする際は、どうか注意していただきたい。トブぞ。
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
