単なるブームで終わらせず、サウナを「五感で感じる総合ウェルネス」へと昇華させる彼女の視点は、常に最新の美と健康のトレンドを捉えています。
今回は日本の薬草発祥の地として知られる奈良県宇陀市でのイベント登壇をお届けします。
「薬草サウナの第一人者」を招致し、宇陀の魅力を再構築

本ワークショップの目玉は、日本一のサウナ施設『しきじ』を運営し、薬草サウナの可能性を長年追求してきた笹野美紀恵さんの特別講演です。
笹野さんは、「薬草サウナと地域活性化」をテーマに登壇。
伝統的な薬草が持つ効能と、現代のサウナ文化が融合することで生まれるウェルビーイング(心身の健康)体験が、地域経済に与えるインパクトについて語りました。
宇陀市が擁する「大和当帰(やまととうき)」をはじめとする薬草を実際に使用したテントサウナ体験や、薬草収穫・入浴剤作り体験も行われ、参加者は宇陀の豊かな自然と歴史を五感で感じ取る機会となりました。
廃校から生まれる新たな風

トライアルイベントとして、まずは廃校をリノベーションしたカフェにて登壇。
イベントの主役は、「宇陀の未来をどう創るか」。起業家、地元の地権者、そして未来を担う学生まで、多様なメンバーが一堂に会したブレインワークショップです。
特に印象的だったのは、参加された起業家の方々の「DAO(自律分散型組織)」的な新しい取り組みのスタイルです。
誰かに言われて動くのではなく、それぞれが専門職としてのプロ意識を持ち寄り、自らが発起人となって物事を進めていく。
まさに、新しい地域共創の形を目の当たりにしました。
また、社会科の企業バトルで優勝したという高校生たちが、真剣に宇陀の未来について語る姿にも感銘を受けました。
若者の斬新な視点と、地域を愛する大人たちの熱意が交差するこの場所から、新しい「薬草×温浴」の取り組みが生まれる予感に胸が高鳴ります。
