最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
アンゴラ村長「下着の上にお肉がのっていても普通」 ありのままの標準体型で本格グラビアに挑んだワケ【2025 インタビュー記事 9位】

アンゴラ村長「下着の上にお肉がのっていても普通」 ありのままの標準体型で本格グラビアに挑んだワケ【2025 インタビュー記事 9位】

2025年度(1月~12月)に反響の大きかったインタビュー記事ベスト10をお届けする。第9位は、初となる紙の写真集を発売したお笑い芸人のアンゴラ村長に、写真集のコンセプトなどを聞いた記事だった(初公開日:2025年7月19日)。

 

2024年5月に発売された、お笑い芸人・にゃんこスターのアンゴラ村長のデジタル写真集『151センチ、48キロ』(講談社)は、自身の身長と体重をそのままタイトルにした“自然体”のコンセプトが評判を呼び、タレント写真集の新しい可能性を示した。 

 

そんな前作のヒットを受け、このたび初となる紙の写真集『標準体型』(講談社)が発売される。前作から引き続き、標準体型であることを前面に押し出した最新作は、一体どんな仕上がりになっているのか。「ボディ・ポジティブ」からSNSとの向き合い方、「女芸人」という括りに対して感じることまで、本人に語ってもらった。〈前後編の前編〉 

「撮影の直前だけ無理に頑張ってもたかが知れる」 

──前作のデジタル写真集『151センチ、48キロ』は、売り上げも評判も好調でしたね。

アンゴラ村長(以下同) ありがとうございます。芸人として活動する私が写真集を出すのに、アイドルの方たちと同じノリでやったらとんでもないことになるのはわかっていたので、それとは違うコンセプトにしたことが、多くの人に受け入れられたんだと思います。

──あくまで「標準体型」のままを写す、という。

はい。アイドルの方たちは、普段から美しくいることを心がけて、そのための努力をたくさんしていますよね。そのうえで、写真集を出すとなったら、さらに体型を絞ったり、美容に気を遣ったり。でも私は夜な夜な飲み歩いて、肉ばっかり食べているような生活をしているので、そんな人間が撮影の直前だけ無理に頑張ってもたかが知れるというか。だったら、ありのままで撮ってもらったほうがいいかなと。

──そして、新たに出版される紙の写真集『標準体型』でも、前作のコンセプトを引き継いでいます。

新しい写真集では、下着の上にお肉がのっている写真とかも普通にあるんですけど、でもそれが本来の姿なんですよね。誰だって横になったらお腹が重力で垂れ下がる。

前作で、せっかく「ありのままの自然体がいい」と言ってくださる方が多かったので、そこは嘘をついたらいけないなと思って、今回はよりリアルな姿を撮影してもらいました。

──写真集のモデルになるのは、芸人の活動とはだいぶ違うお仕事ですよね。

さすがにライブでも下着姿にはならないですからね(笑)。でも、それで私が恥ずかしがってモジモジしていたら、現場のスタッフさんにもご迷惑をかけてしまうので、やると決めたからには覚悟を決めて。

そもそもスタッフさんたちは、グラビア写真集の現場を日常的に経験している方たちなので、恥ずかしがる必要もないですし。なので、いっそ「私はグラビアアイドルなんだ」というマインドでのぞみました。

──撮影の現場はどういう雰囲気でしたか。

めっちゃ褒めてもらいました。しかも、前作に続いて撮影していただいたカメラマンの東京祐さんは、わかりやすくテンションを上げる感じではなく、小さい声でしみじみ「うん、かわいい……」って、つぶやきながら撮ってくださるんですよ。それが沁みましたね。

あまりの気持ちよさに、撮影の直後はグラビアアイドル気取りで過ごしましたけど、ライブでいつものステージに立った途端、無理やり現実に戻されました(笑)。

 加工アプリでかわいくなるのはポテンシャルがあるから 

──「普通である=標準体型」をコンセプトに掲げたことで、普段はタレント写真集などには興味を示さない層にも届きましたよね。

それはめっちゃありました。標準体型を売りにしたことで、芸人やタレントさんの写真集とは全然違う受け止め方をしてくださる方がたくさんいて、取材やゲストに文化人の枠で呼んでいただくことが増えたんですよ。「ボディ・ポジティブについて語ってください」というような。

たとえば、評論家の荻上チキさんの番組『荻上チキ・Session』(TBSラジオ)に呼んでいただいたときは「体型をポジティブにとらえる」というテーマでした。同じコーナーに出ている方を見たら、歌人の俵万智さんがいて、これは文化人枠だ……って。

──「ボディ・ポジティブ」という言葉は制作時から意識していたのですか。

言葉としては意識していなかったので、結果的に、ですね。写真集のためにダイエットをすることを否定するつもりもないですし、むしろ、アイドルの方が見た目に気を遣って努力をしていることは素晴らしいと思っています。

アイドルは多くの方が、活動が若い短い期間に限られているので、その期間に理想の体型を追い求めて努力することもすごいことだと思います。

ただ、自分は同じところを目指していく必要はなくて、さらには自分が写真集を出す意味もなきゃと考えました。

ご飯をおいしそうに食べている姿だったり、旅先ではしゃいでいる姿だったり、そういう写真で女性のかわいらしさを出せたらいいなと思いました。

写真集なので、どうしても見た目に注目が集まるのは仕方がないですけど、私としては、内面から出るかわいさとかを意識しているんです。

──写真のセレクトにも積極的に参加したと聞きました。

出版社まで行って、いろいろ口出しさせていただきました(笑)。「この写真の次にこれがくると、急に昼から夜の感じになっちゃいますね」とか「もっとご飯を食べている写真を入れましょう」とか。担当編集さんから「普通はここまでしませんよ」と言われましたけど(笑)。

───「ボディ・ポジティブ」の声が高まる一方で、SNSにアップされる写真はアプリによる加工がもはやデフォルトになっています。

もう何でもできちゃいますよね。私も自分と相性ぴったりな加工アプリを発見したときはアガりました。でもそれで思ったのは、アプリでかわいくなれるってことは、それだけのポテンシャルが自分にはあるってことなんだなって。

アプリの加工って、その人の良さを引き出して良い方向に大きくして、理想の自分や憧れの自分を見せてくれるっていう利点もあると思うんです。アプリで加工された自分を見て「こうなれるポテンシャルがあるんだ!」と、その方向性を参考にしてメイクを頑張ったこともあります。

提供元

プロフィール画像

集英社オンライン

雑誌、漫画、書籍など数多くのエンタテインメントを生み出してきた集英社が、これまでに培った知的・人的アセットをフル活用して送るウェブニュースメディア。暮らしや心を豊かにする読みものや知的探求心に応えるアカデミックなコラムから、集英社の大ヒット作の舞台裏や最新ニュースなど、バラエティ豊かな記事を配信。

あなたにおすすめ