1人の女性の成長物語として深みが増していったら
紅が演じる「すみれ姫」は、話が進むにつれてある変化を遂げていきます。
「最初は老婆なんですが、老婆の中で成長していくというか、現代の方々の新しいものを吸収しながら、ちょっと頼もしい気持ちになったり……。そういう変化を見せていきたいです。ダニ小僧を愛する1人の女性としての成長物語として、深みが増していったらいいなと思っています」
水田は、すみれ姫と出会ってから次々と起こる不思議なできごとをなかなか受け入れられない“祐一”役。
「後藤さんに言われたことで、“遊園地にいやいや連れていかれた夫が、いつの間にか楽しくなっちゃって、帰ってきてから奥さん以上に遊園地の話をしちゃってる”っていう話がすごく印象に残っていて。空想を否定していた人間こそが、最後までその世界にどっぷりと浸かってしまっている、そのさまがとてもリアルに感じられました」

「今回の芝居はPiperと男性ブランコの対決だ!」
男性ブランコ・浦井は、絶望の果てに建物から身を投げようとしている自殺志願の“飯田”役。
「言っていいのかわからないんですけど、僕、ほとんど建物の上から出ないんですよ。そこから物語を俯瞰で見ているような、お客さんにいちばん近い役なのかなと思っているので、お客さんの気持ちに寄り添えるような芝居を心がけています。“大王”(後藤)とずっとおしゃべりするので、もう1本別の演劇が走っているくらいの存在感が出せたらなと思っています」

相方の平井が演じるのは、すみれ姫を捕らえるために雇われた悪党“ねじ武史”です。
「“ねじ武史”は2月の『FOLKER』でも演じた役です。『FOLKER』では1つ挑戦があって、踊ったことがないのにダンスに挑戦して、見事勝利を収めたんですね。今回も挑戦を見つけまして、それが腹筋善之介さんとのバトル。大王と腹筋さんは『Piper』なので、男性ブランコとPiper の対決なんです。腹筋さんとバトルのシーンもあるので、絶対に勝ちたいと思います! 2連勝です」そんななか、相方の浦井はか細い声で「巻き込まないでよ……」とつぶやき、後藤が「無理やな」と断言すると、現場は笑いに包まれました。