今オフ、韓国KBOからMLBへの逆輸出が相次いでいる。12月9日にドリュー・アンダーソンがSSGランダースからデトロイト・タイガースに移籍。契約は1年700万ドル(約10億円)だった。さらに同日、ライアン・ワイス投手がヒューストン・アストロズと1年260万ドル(約4億円)で契約している。
11日にはハンファ・イーグルスで最多奪三振(252)、最多勝タイ(17勝)、最優秀防御率(1.89)の個人タイトルを獲得し、年間MVPを受賞したコディ・ポンセ投手がトロント・ブルージェイズと3年3000万ドル(約46.4億円)で契約した。
加えて14日には、2015年から18年にかけてSKワイバーンズ(現SSGランダース)に所属し、19年から25年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスで、25年途中にトレード移籍したテキサス・レンジャーズでプレーした37歳のベテラン投手メリル・ケリーが、レンジャーズと2年4000万ドル(約61.9億円)で再契約をかわしている。
このようなKBO経験選手の契約に、韓国メディアが沸いている。『Sports Chosun』は「外国人選手の逆輸出は日本より韓国か」とし、「KBOを経てメジャー球団に再入団した選手たちが、連日快進撃を続けている」と伝えた。
「とくにケリーはKBO出身の代表的な逆輸出例だ。米国で大学卒業後、マイナーリーグでのみプレーした後、SKワイバーンズと契約。27歳で韓国行きを決断した。平凡なマイナー投手だったケリーは、KBOで完成形投手に生まれ変わった。球種の完成度を高めながら4年で48勝32敗、防御率3.86を記録。SKが韓国シリーズ優勝を果たした18年シーズン終了後にメジャーからのオファーを受けた」
「アンダーソンとポンセはNPBを経験しているため、“NPB出身だから可能だった”という見方もできるが、しかし明らかな事実は、NPBよりもKBOで好成績を収めた外国人選手が、MLB球団の関心をより爆発的に集めている点だ。ポンセとアンダーソンは日本では平凡な投手に過ぎなかったが、KBOでレベルアップした実力を認められた後、メジャーの関心を引きつけた。メジャー球団が大きな契約を提示したこと自体がこれを証明している」
韓国球界からMLBへの移籍が、今後も続くかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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